思い出の登別温泉

北海道札幌市で生まれ育ち、20数年を過ごしてきました。
長く感じますが一生で考えると短くてかけがえのない時間、家族と特別な時間を過ごした登別温泉の思い出について語らせてもらいたいです。

目次

登別温泉

道民にとって温泉地といえば、十勝川温泉や定山渓温泉などと並び、必ずと言っていいほど名前があがるのが、この「登別温泉」です。
ここは北海道の道南に位置し、札幌市から車で高速道路を利用し約1時間半ほどの場所にあります。
この登別温泉は、私が幼い頃から高校生にかけて家族と一緒に、道内旅行としてよく行った場所です。

その中で、私の思い出を踏まえて、お勧めスポットを紹介します。

のぼりべつクマ牧場

登別温泉街からロープウェイで約7分の、四方嶺の山頂にあるクマだらけの動物園。
個性豊かなエゾヒグマたちがのびのびと暮らす、姿を様々な視点で観察できる施設です。

小グマと写真を撮り、餌やり体験でクマがおやつをおねだりする芸を見て可愛いと思い。
「ヒトのオリ」では、人がオリに入ったようにガラスを通しに間近でクマを見て怖いと思ったりと楽しみました。

閻魔堂

登別温泉のメインストリートである極楽通り商店街にある、ひときわ目を引く建物です。その中に普段は穏やかな表情の閻魔様が座っています。
1日に6回ある「地獄の審判」の時間になると、顔がみるみる真っ赤になり怒った表情に変わり、人間の悪事に裁きを下すのです。

閻魔様の前にはエンマ帳と大きな釜があって、エンマ帳に願い事を書いてその大きな釜にお金を入れると、地獄の審判が下り願いが叶うと言われていますが、子供にはちょっと怖いと思います。

湯鬼神

登別温泉では、「登別地獄谷」から連想し、創作された様々な湯鬼神の像がシンボルとなっています。
鬼といっても恐ろしいものばかりではなく、合格祈願や恋愛成就、商売繁盛の願いを叶える可愛らしい鬼、親子の鬼が手を繋いでいるほっこりした鬼ばかり。
個性溢れる姿をしており、家族みんなで探して写真を取ったのを思い出します。

地獄の谷の鬼花火伝説

北の名湯、登別には地獄の谷があり、その爆裂火口跡からは万物効能の湯が噴きでています。
地獄の谷には、その薬湯を護る鬼神たちが住み、その名は湯鬼神。
かつて人を苦しめる悪さを重ねた鬼たちは、蝦夷の神の怒りを受け、地獄谷から湧き出る万物に効能があるお湯を守る鬼神「湯鬼神」としての使命を授けらたという設定です。

湯鬼神たちは蝦夷の神との運命(さだめ)のとおり、夏の八十八夜、地上に暮らす人々のために鬼火たいまつをかかげて地獄谷に姿を現し、厄を拾い集めながら太鼓を打ち鳴らし舞い踊ります。
そして集めた厄を焼き払い、すべての人々の無病息災、開運招福を願って鬼花火を打ち上げるのです。

登別地獄谷

日和山の噴火活動によってできた直径約450m、面積約11haの爆裂火口跡です。
谷に沿って数多くの湧出口や噴気孔があり、泡を立てて煮えたぎる様子が「鬼の棲む地獄」の由来となりました。
源泉としての役割も果たし、ここから多種類の温泉が1日1万tも湧出し、温泉街のホテルや旅館に給湯されています。

地獄谷一帯をめぐる遊歩道が整備されており、駐車場近くの登別パークサービスセンターからまわることができ、大湯沼の展望台まで行ける遊歩道もあります。
地獄谷の入口から鉄泉池へと続く遊歩道が、毎日夜間にライトでほのかに灯される「鬼火の路」は、とても幻想的でした。

第一滝本館

お湯自慢の老舗旅館で、35種類のバラエティ豊かな湯船に全てかけ流しで贅沢に温泉を堪能できます。
何度も家族で宿泊し、訪れた時には毎回、その広々とした浴場に圧巻されたものです。
この大浴場には2階があり、幼い頃はお風呂の中に階段があるという珍しさにワクワクしました。

そして館内には巨大な黄金のモニュメント「滝本名物大金棒」があり、定時になると中から桃太郎や鬼たちのカラクリ人形が囃子に合わせて動くのを見るのも楽しみの一つでした。
※現在はカラクリ演奏は終了している。

登別温泉の思い出

北海道にはいくつも観光地がありますが、その中でも鮮明に思い出に残っているのが登別温泉です。
のぼりべつクマ牧場で小グマと写真を撮ったり、閻魔堂に連れて行ってもらい、温泉街を散歩して湯鬼神を見かければ写真を撮って、家族との時間を楽しんだ思い出の場所です。

紅葉の時期に「登別地獄谷」へ行くと、鮮やかなもみじも見ることができ、地獄谷の煙が立ち上る中、青い秋空ともみじの紅色のコントラストが、とても美しく映えていたのを覚えています。

夏に帰省した際、家族で日帰りのドライブをした帰り道に通りがかった、高速道路のインターチェンジ前にある湯鬼神像を見かけて思い出が蘇り、今度は自分が家族を連れてきたいと思ったのでした。

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