毎年、2月に行われる、札幌大通公園のさっぽろ雪まつり。
大雪像と呼ばれる雪像に関しては北海道民以外では知らない、縁の下の力持ち的なプロフェッショナル集団によって支えられています。
さっぽろ雪まつりの歴史と概要
札幌のテレビ塔があり東西に直線状に伸びる大通り公園では、毎年2月の初旬頃、さっぽろ雪まつりが開催されます。
札幌は真冬日が続き積雪が多く、都市としては非常に珍しいと言われ、この寒さと積雪を利用して1950年に第1回の雪まつりが開催され、2023年には第73回を記録しており、今後も継続していくことは間違いありません。
大通り公園は札幌の中央区にあり全てが碁盤の目で土地開発が行われているので、1丁目から10丁目まで公園横側の左右の歩道を歩きながら見学することができます。
知らない人が多い大雪像の製作のトリビア
さっぽろ雪まつりでメインになる大雪像、大通り公園の4丁目から10丁目にかけて5つの像が製作されます。
この大雪像を製作しているのは、札幌市民ではなく自衛隊なのです。
千歳管轄の自衛隊の中にはさっぽろ雪まつりの専門部署が置かれており、デザインの作成から全て自衛隊で行っていることは、道民以外では知る人は少ないのではないでしょうか?
雪像を作るためにまずは雪集めが必須になりますが、この作業も全て自衛隊が行っており、大雪像に求められる雪は、汚れが無く純白でサラサラではなくある程度の重さがあることが条件になります。
そのため、その年によって雪集めをする場所は異なり、積雪量が少ない年には山林で雪集めをすることも多いのです。
自衛隊の技術力
さっぽろ雪まつりの大雪像は、木材で基礎を作る作業から行っています。雪を運び入れて木材の骨組みを活用しながらの作業になりますが、美しい純白の大雪像を作るには長年にわたり培った自衛隊の技術力とノウハウが欠かせません。
作業をする上で何度も同じ個所を修正してしまうと、摩擦によって雪が氷になるので綺麗に見せることができません。作業中の気温に大きく左右されてしまいますが、稀に雨が降っても氷のように黒ずみを持たせずに、開催日には純白で全てを披露できるのは自衛隊しかできない技になります。
この自衛隊の部署では技術力や作業方法、専用道具の使い方や気温上昇時の対処法など、一般の方では知るはない技能が継承されています。
※画像はイメージです。
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