蘭越町にある温泉施設「雪秩父(ゆきちちぶ)」へ訪れました。
この温泉は由緒ある温泉であり、知る人ぞ知る名湯でもあります。
今回は名物の泥パック温泉を体験してきたので紹介します。
由緒ある温泉
雪秩父という名前は、1967年(昭和42年)の施設創設時に付けられたものです。
由来は、1928年に秩父宮雍仁親王がこの地を訪れ、スキーを楽しまれたことにあり、秩父宮家の名から「秩父」が用いられ、豪雪地帯にある温泉であることから「雪秩父」と名付けられました。
皇族との縁を今に伝える、由緒ある温泉なのです。
国民宿舎として長年にわたり宿泊施設として親しまれてきましたが、建物の老朽化に伴い2014年に閉館。
その後、施設の建て替え工事が行われ、2015年に日帰り温泉施設としてリニューアルオープンしました。
現在は宿泊こそできませんが、名物の泥湯や露天風呂を気軽に楽しめる温泉として営業しています。
かつての国民宿舎時代を知る人にとっては、宿泊しながらゆっくり湯を楽しめなくなったことを残念に感じる方もいるかもしれません。さらに昔には、露天風呂が混浴だったらしく、ちょっとづつ変化しているようです。
雪秩父の源泉は、施設のそばにある大湯沼です。
泉質は含硫黄-ナトリウム-塩化物泉で、硫黄成分による独特の香りと白く濁った湯が特徴。
さらに日本温泉協会が定める「純温泉」にも認定され、これは加水や循環ろ過などを極力行わず、天然温泉の状態を保っている施設に与えられるもので、温泉本来の魅力を味わいたい人にとって大きな魅力のひとつとなっています。
雪秩父について一通り紹介してきましたが、やはり実際に入ってみなければこの温泉の魅力は分かりません。
今回のお目当ては、雪秩父名物として知られる泥湯です。温泉に浸かるだけでなく、温泉成分を含んだ泥を体に塗ることができるということで、以前から一度体験してみたいと思っていました。
蘭越町交流促進センター雪秩父

蘭越町交流促進センター雪秩父に到着すると、リニューアルからそれほど経っていないこともあり、全体的に清潔感があって明るい印象でした。
駐車場からは源泉の大湯沼が見えて、湯気が立ち上る様子をみると、これから温泉に入るんだという気持ちが一気に高まっていきます。
館内はシンプルで分かりやすい造り、入浴料金は券売機で支払う方式です。食堂や休憩スペースもあり、入浴後に休んでいくことができます。
脱衣所にロッカーがないので、貴重品は予め、貴重品用のロッカーに預けていきます。
内風呂は石材タイル張りで、大浴槽と小浴槽があり、どちらも乳白色のお湯がたっぷり張られている。
湯に入った瞬間に硫黄の香りがふわっと広がって、温泉に来たという実感が湧きます。
露天風呂は「やすらぎ」「ふれあい」「ほしぞら」といくつかに分かれていて、屋根がないぶん開放感がすごい。
空や周りの風景がそのまま視界に入ってきます。
そして一番楽しみにしていた泥湯は、泥湯と泥を流すための二つに分かれていました。
女湯にしかないらしいので、ちょっとお得な気持ちです。
初体験のどろ湯
「泥湯」の泥は、大湯沼から湧く硫黄たっぷりの温泉成分、いわゆる湯の花が沈殿してできたもので、ミネラルをたっぷり含んでいます。
早速、泥パックを試してみることにしました。
最初は「ちょっと試すくらいかな」という軽い気持ちでしたが、実際にやってみると想像以上に楽しくなってしまい、気が付けば本気で塗り込んでいました。
今回は友人と一緒だったこともあり、「せっかくだし」という流れでお互いに塗り合いが始まり、気付けばほぼ全身が泥だらけ。温泉というより、ちょっとしたエステ体験のような、不思議な高揚感です。
泥はなめらかで伸びがよく、肌にしっかり密着する感覚がある。乾いてくると表面が少しパリッとしてくるのも面白いです。洗い流した後は肌がしっとりと落ち着き、ツヤが出たような感覚もあり、想像以上に満足度は高い。
温泉好きにはたまらない
もうひとつ印象的だったのは硫黄の香りの強さで、浴室に入った瞬間からはっきりと感じられるレベルです。
タオルや衣類にもほんのり残るくらいです。
好みは分かれるかもしれないが、この匂いも含めてこの温泉の特徴だと感じます。
北海道でここまでしっかり硫黄を感じる温泉って、すくなく、泥パック体験ができるのはかなり貴重だと思います。


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