札幌出身の私が東京に住んで感じたのは、「北海道って、やっぱり人が優しいなあ」という実感でした。
離れてみて、初めてわかることってありますよね。
あの時は当たり前だと思っていたことが、東京では特別だったと気づく。
北海道の人たちは、どこか損得勘定を超えた「情の深さ」を持っている気がします。
空気もごはんもおいしいけれど、結局は”人”が一番の魅力かもしれません。
どうして、そんなに優しいの?
これは私の経験からの個人的な意見ですが、「困ってる人を放っておけない人」が本当に多いかな。
道を聞けば、丁寧に教えてくれるだけでなく、時には目的地まで連れてってくれる人までいます。
街中でも、電車の優先席がガラガラだったり、道端で倒れてる人に誰かしらが必ず声をかけていたり。
そういう行動が、自然とできる文化があるように感じます。
もしかすると、地域のつながりがまだしっかり残っているからかもしれません。
高齢者が多い地域では、雪かきやゴミ出しを手伝い合うような光景もよく見かけますし、近所の人同士が声をかけ合う関係性が残っています。
実際、私のおばあちゃんもご近所さんにすごく助けてもらっていたので、感謝しかありません。
「人に優しい」は、「自分に厳しい」でもある
私自身、無意識に人を助けるような行動をとってしまうことが多いです。
電車で席を譲ったり、道案内をしたり、具合が悪そうな人を見かけたら声をかけたり。
たぶんこれも、北海道で育った影響だと思います。
その背景には、性格的な傾向もあるようです。
実は、北海道民には「頑張り屋」「HSP傾向がある」「うつになりやすい」などの統計も出ているとか。
つまり、人に優しいぶん、自分を後回しにしがちで、無理をしてしまう傾向があるんですよね。
個性としては素晴らしいけれど、時にそれが“やっかい”にもなりうる。
でもそれがまた、人間らしくて、あたたかいなと感じます。
飲食店にもあらわれる「やさしさ」
北海道って、ドカ盛りとか、コスパの良いお店がやたら多いと思いませんか?
もちろん物価や家賃が安い、食材が豊富といった要因もありますが、それ以上に「人柄」が出てるように感じます。
「お腹いっぱい食べてほしい」
「来てくれたお客さんに、幸せな気持ちで帰ってほしい」
そんな気持ちが料理やサービスに出てるお店が多いんです。
土地があるので店内も広く、人数が多くても安心して入れるのもありがたいところ。
東京在住の私からすると、そういうお店が日常にある北海道がちょっと羨ましいんですよね。
冬は大変でも、それを超える愛がある
もちろん、北海道は冬の雪がネックです。
朝起きたら雪が積もってドアを塞いで外に出られないなんて事もあって、そうならないように夜のうちから様子を伺わないとならない。
雪かき年大仕事。筋肉痛になったことも数えきれません。
でもそれすらも、地域で助け合いながら乗り越える文化が根づいている。
孤立しない、放っておかない、そういう人のあたたかさが雪の寒さを和らげてくれるんです。
でも移住してきた人の大半は、雪が原因で逃げ帰る人がいるのも事実です。
生で一度は、北海道へ
北海道は、ただの観光地ではありません。
人の優しさ、空気の澄み方、そしてごはんのおいしさ、住むにも、癒やされるにも、本当にぴったりの場所です。
東京で暮らしていると、そういった北海道らしいあたたかさが、ふと恋しくなることがあります。
だからこそ旅行でも移住でも、一度は訪れてみてほしい。
※画像はイメージです。
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