懐かしさいっぱい♪ 稚内ノスタルジー「稚内市樺太記念館」

稚内市街地で国道40号線を稚内駅に向かって走っていると、JR宗谷本線の高架の手前、右手に「稚内市樺太記念館」の看板が見えてきます。
副港市場と繋がったこの建物。
実は中々ユニークな展示がなされているんです。

目次

建物二階には樺太記念館

まず二階から紹介しましょうかね。
二階には、かつて日本の領土であった南樺太にまつわる資料が展示された稚内樺太記念館が入る一角があります。

あ、ちなみに、写真にある「稚内天然温泉港の湯」は今は閉館しています。
この建物は商業施設なんですが、温泉だけでなく店舗も撤退したとの事。

ってな話は置いといて…。
記念館には、こんな感じのジオラマがいくつか展示されています。
これは往時の稚内桟橋駅の風景を描いたもの。

稚内と樺太の大泊を結んだ稚泊航路を運航していた連絡船・宗谷丸の迫力!!

「ダブルプリント」と言う技法がよくわからないのですが、シルクスクリーンの事でしょうか。
レトロなタッチのポスターもいくつか展示されていました。

樺太記念館にも、興味深い展示は沢山あったのですが、私が惹かれたのは、ここよりも一階の港ギャラリーの方でした。

一階にも樺太関連の展示があります

さぁ、ノスタルジックな香り漂う港ギャラリーの展示です。
日本の領有下の樺太にあって唯一の市だった豊原市。
その豊原市にあった中学校の門柱を模した展示でしょうか。

樺太にも鉄道が敷かれていて、それに関する展示もありました。

おっ、北海道にゆかりの深い探検家・松浦武四郎さんだ!!
余談ですが、このかたが記した地図に残るアイヌ語地名は、当時の現地のアイヌ民族から聞き取った、とても貴重なアイヌ語の資料なのです。

稚内ノスタルジーとの遭遇

さて、これは精巧な稚内港駅のジオラマですが…

その内部の乗船口が再現されていました。

いや~、懐かしい♪ と、私が言うには、ちょっと古い時代の感じですが、でも、ちっちゃい頃に田舎の駅で観た風景と似ています。
すげーなぁ。作りものの感じがしないわ。

駅舎内にあったダルマストーブでしょうね、これは。
ソリは、列車からの荷物を運ぶためのものかなぁ。

昔々、今の様に客車に暖房システムなんかが無かった時代の北海道では、こういうストーブが客車の中にも置かれていていたんですよ~。

ノスタルジーの極めつけはこれでした

私が一番グッと来たのはこの展示でした。
「港町1丁目」ってな看板が付いていますが、これは港町に限らない、5~60年くらい前の日本の商店街の姿です。

煙草屋さんの店頭に並ぶ煙草の数々。
いこい、わかば、エコー…
あれっ? 「しんせい」がないなぁ…。ま、いっかw

おーっ、銭湯ですね。宝来湯ってのはどこの町にもあったんしゃないかな。
樺太12

これは、おもちゃ屋のショーウィンドウ。
月光仮面のマスクや、昔流行った「ツイスター」と言う、体を使うゲームもあるぞ♪

薬局の前には、ミスタージャイアンツ・長嶋茂雄氏ののぼりが!!
長嶋がビオタミンゴールドで、王さんがリポビタンDでしたね。

経営不振でお店が撤退し、ちょっぴり寂しい感じで展示だけが並んでいる感の一階部分でしたが、ノスタルジックな建物の一角に、稚内のFM局「わっぴ~」のサテライトスタジオがありました。

いや~、港町ノスタルジーの展示はグッと来ましたねぇ。
でも、この展示って、ずっとこのままなのかなぁ。
半年に一回くらいでもいいから、コンセプトを変えて、展示を動かしてほしいなぁとは思いました。

プラス、これから商業施設に入る事を考えている業者さんは、
どの町にもある観光客相手の平凡なお店じゃなく、是非とも稚内をガンガン推すお店を作って欲しいなぁ~。

稚内 港ギャラリー・樺太記念館 の施設情報

住所:北海道稚内市港1丁目6‐28
・副港市場 TEL. 0162-29-0829
・樺太記念館 開館時間/10時~17時
定休日 4月~10月:無休、11月~3月:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
※どちらも入場料は無料

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