幻の温泉郷「雷電温泉」

道南の岩内町は、日本海沿いに位置し、積丹半島の南端に近い町。
ここにはかつて雷電温泉が存在しましたが、今ではその面影を留めない幻の温泉郷となってしまったのです。

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開湯と発展

雷電温泉は1963年に開湯されました。石膏泉(カルシウムを含む硫酸塩泉)で、リウマチや神経痛、皮膚病などに効能があるとされる泉質、断崖絶壁の景勝地や日本海が一望出来ることから人気があり、9軒のホテルや旅館が建ち並ぶ温泉郷として賑わいを見せていました。

1985年に国鉄岩内線が廃止されると、鉄道によるアクセスが途絶え、観光客の減少が避けられず、適切な対策が取られないまま、旅館やホテルが次々に閉館していきました。最終的に2019年に最後の旅館が営業を終了し、雷電温泉郷は完全に終了してしまったのです。

地名の由来と伝承

「雷電」の名は、いくつかの節があり、北海道によくあるアイヌ語由来の他、義経伝説の由来も伝わっています。

伝説によれば、源義経が雷電地区のアイヌの娘と別れる際、「来年また戻る」と言い残したことが、やがて「来年」・・・「雷電」と呼ばれるようになったと言われ、弁慶の刀掛岩と呼ばれる岩もあり、「義経伝説」との深い関わりを感じさせるます。

雷電温泉の今

巨大な廃墟旅館が立ち並ぶことから、廃墟マニアの間で話題となり見学に訪れる方がいます。
国道229号線から存在感を見せつける「ホテル雷電」は解体されてしまったのですが、なぜかお風呂だけそのまま。
再利用する可能性もあるかもしれません。

廃墟ですが建物への潜入は不法侵入になりますので厳禁ですが、道路から見学し、繁栄していた当時を偲んでみるのも良いかと思います。

※画像はイメージです。

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