フジテレビドラマ「PICU」で北海道の緊急医療体制を考える

フジテレビのドラマ『PICU』は吉沢亮さんのお芝居にぐいぐいと引き込まれて目が離せない状態になっています。
北海道の子供たちを元気にしたい、という作中の北海道知事(菊地凛子)の言葉は、そのまま医師たちの原動力になっているようで、ドキドキしながら見ています。

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北海道と緊急医療

さて、このドラマを見ていて、めちゃめちゃリアルで、違う意味でドキッとする描写があります。
北海道では本州よりもドクターヘリによって医療が担われているケースが多いです。
場合によっては自衛隊や海上保安庁のヘリコプター、北海道の防災ヘリなども緊急を要する場合には派遣要請され、離島や過疎地から都市圏の大病院に輸送されることが少なくありません。
それほどに、北海道は広く、越えがたい”距離”がそこにあるのです。

何年か前、道東に住んでいる知己の夫が脳梗塞で倒れ、緊急搬送されました。
やはりその居住地から処置ができる病院まではかなり遠く、幸いドクターヘリが運用できる気象条件だったため、迷うことなく搬送されましたが、『PICU』を見ていた知己が「もしあのとき天気が悪かったら…夫も陸路で三時間救急車搬送だったかと思うと、もうここにはいなかったかもしれない」と呟いていました。

北海道の距離

ドラマを見ていて、北海道の暮らしを経験したものなら痛感するその距離感が、もしかしたら道外の人には伝わらないのかもしれない、と思うことがあります。
北海道の広さ、大きさ、遠さ___それは旅をするにはある意味ロマンですが、暮らす人々にとっては命の危機に直結する可能性が高い要素でもあります。

そんな中で、ドラマの中にメディカルジェットというシステムが紹介されています。
これは実際に札幌の丘珠空港で運用されている患者空輸の航空機のことです。

「PICU」で知る北海道の現実

『PICU』が制作発表されたとき、こういう事業が全国的に紹介されることで、助かる命が増えるかもしれない、と思うと嬉しくなりました。
ドラマはエンターテインメントではありますが…『PICU』は、これを観ることで北海道の現実の一端を知ってもらえる可能性がある、と思っています。

© Fuji Television Network, Inc.
※画像はイメージです。

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