だいぶ昔の話、僕が北海道の大学に進学してアパートに住んでいた時の話です。
ある夏の日の夕方、アパートに友人がやってきて、酒を呑みながら雑談をしていると・・・突然友人がぽそりと話し出しました。
小樽の電話ボックスの怪奇
「小樽の道道XXX線沿いに、緑の公衆電話ボックスがあるんだ。」
「そこで、女子大生が電話中に車が突っ込んで来て死んでしまったらしい。」
「その後、電話ボックスは撤去されたらしいけれど、少し離れた場所に新しく設置されたみたい。」
「その電話ボックスは、女子大生が死んだ夜の11時ごろになると勝手に電話が鳴って、受話器を取ると女性と話ができるらしいく、話をすると1週間以内に呪い殺されて死んでしまうらしい・・・。」
その話を聞いて、僕は無性にその電話ボックスが気になりました。
怖さ半分、好奇心半分、肝試しぐらいの気分で・・・。
「その電話ボックス行って見たいな。」
次の日曜日、僕と友人は、その電話ボックスを観に行ってみることに。
道道沿いを走っていると、確かに緑の公衆電話ボックスがあったのです。
電話ボックスには
夜の11時頃の到着すると、電話ボックスの中に1人の女性がいて、誰かと話をしていました。
女性は、20歳前後で背の高い美人だったので、今でも覚えています。
電話が終わるまで、少し離れた場所で待っていました。
2人は国道沿いで時間を潰しならが、ちらちら電話ボックスに目をやっていたのですが、いつの間にか電話をしていた女性がいなくなったのです。
「あれ、あの女性は?」
電話ボックスから出た雰囲気もなく、左右を見渡しても人影はありません。
いつの間にかパッと消えていたのです。
僕と友人は、電話ボックスへ入り様子を伺います。
すると、電話台の上に黒い髪の毛が20本ほど散乱していました。
その直後、電話機が「ジリーン ジリーン」と鳴り響きます。
恐る恐る友人が受話器を取ると・・・車のブレーキ音とガシャンとぶつかる衝撃音が聞こえて来ました。
「わあー」
僕と友人は、怖くなり電話ボックス逃げるように家へ帰ったのです。
その後、1週間、ビクビクしながら過ごしましたが、2人とも無事でした。
今思えば
北海道の小樽市であった怖い体験として、今思っても不思議な出来事です。
それから学校を卒業し、今は東京で暮らして10年以上たちました。
2年ほど前、北海道へ遊びに行ったとき、気になって行ってみたのですが電話ボックスはありませんでした・・・。
あの時の事はいったいなんだったのでしょうか?
そして、その友人とも東京に行ってから疎遠になりまってしまいました。
電話も固定電話の番号しか知らず、つながらなくなっているのですが、元気でやっていればよいのですが・・・。
※画像はイメージです
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