炭鉱の町として賑わった「三笠」

北海道の炭鉱といえば「夕張」が有名ですが、それ以外にも沢山の場所に炭鉱があります。
三笠にはいくつかの炭鉱があり、その中の幌内炭山では良質な石炭が採れたことで賑わっていたのでした。

今回、お話する「三笠」。
現在では人口が減少して寂しい印象ではありますが、町の中にはかって炭鉱で栄えていたことを感じる物が沢山残っていて、炭鉱と共に発展した「鉄道」との繋がりが見えてきます。

目次

現在も残る炭鉱の跡

三笠市には主に幌内炭鉱、幾春別炭鉱、奔別炭鉱があり、見学のしやすさと地名がかわいさから、個人的におすすめは「奔別(ポンベツ)炭鉱」の跡です。

ここに残るのが「旧奔別炭鉱立坑櫓」。
町に入ると見える存在感のある立坑櫓、「奔別」という文字が残っていて実際に稼働していた当時を思わせてくれます。
ここは炭鉱を掘って、選別して、列車に積み込む作業を行っていた跡地です。
他にも敷地内にはいくつもの施設が残り、コンクリートの塊のソレは不思議な雰囲気を醸し出しています。

炭鉱の門があった場所までは見学は自由にできますが、そこから先は立ち入り禁止となりますが、年に何度か見学ツアーが開かれますので、気になる方は三笠市の担当部署に問い合わせてみてください。

炭鉱があったから北海道に鉄道できた

ちょっと大げさかもしれませんが、全くの嘘ではありません。
その理由は石炭があっても運ぶためには鉄道が必要、そして、三笠には良質な石炭があるとわかり鉄道が敷かれました。

鉄道が整備され、石炭を必要とする工場や港に輸送すると物流も安定して大きな都市の発展につながる。
北海道の歴史を支えていたんですね。

鉄道を知ろう

三笠の鉄道と炭鉱との繋がりを知りたいのならば「三笠鉄道村」です。
ここは歴史の紹介と共に多くの車両が保存され、施設内には蒸気機関車が走っていて、予約し講習を受ければ自分の手で走らせる事もできるのです。

鉄道が好きな方やお子さんも楽しめるスポットです。

炭鉱跡の魅力

私は三笠市出身でもないし、出身地は炭鉱の町ではありません。
しかし、自分たちの生活が何で成り立ち住んでいる街がどのように発展してきたのか?という視点で見てみると、興味深いなと感じます。

当時の実際にあった生活や人々の活気を感じ、現在までの発展と衰退に心揺さぶられるものがある三笠。
ぜひ一度訪れてみてください。

※画像はイメージです。

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