東川町と言えば、恵まれた環境を生かした農業が盛んですが、木工の街と言えるほどに沢山の木工作家の工房があり、家具やインテリアの展示場もあります。
そのなかでひと際ユニークなギャラリーに出会いました。
木工は木工でも家具ではなく、木彫作品のギャラリー、コタン・クル・カムイです。
ここは、自らが木工作家でもある藤田祥(きざし)氏が経営するギャラリー。
藤田氏自身の素晴らしい作品も数多く展示されていますが、もう一つの見どころは、2002年に亡くなられた「旋盤の魔術師」の異名を持つクラフトマン・太田久幸氏の小動物を配した木彫インテリアの数々でしょう。
残念ながら、館内は撮影禁止!!
ギャラリー名になっている「コタン・クル・カムイ(kotan-kur-kamuy)」とはアイヌ語で、「集落を護る神」ほどの意味の言葉で、エゾシマフクロウのことを指します。
アイヌ民族の神様の中では、もっとも威厳のある神として崇拝されていました。
館内に入ると、藤田さんのご夫人がガイドをしてくれました。
館内狭しと展示された作品たちの撮影の許可を頂こうとしたのですが、館内は撮影禁止。
写真を撮って帰って、作品を複製する不届き者がいると言うのがその理由だそうです。
という事で、太田久幸氏の作品は、実際にギャラリーで観て頂くか、あるいはネットで・・・
見て頂くしかないのですが、やはりあの木のぬくもりや、作者の息遣いを感じるのには、実際に近くで見るのが一番なのではないでしょうか。
どうやって入れたのか分からないリス
館内は撮影禁止ですが、ほとんどの作品が展示即売されているので、作品を購入して外に連れ出して撮影したものを紹介しますね。
これらは藤田祥さんの作品ですが、太田氏の様に、「自然」がテーマになっています。
可愛らしいデザインの木の葉の中から、これまた可愛らしいリスが顔を覗かせています。
そして驚くことに、なんとこのリスは穴の中でくるくると回るんです。
でも外には絶対に出て来ないのです。
どうやって入れたのかなぁ・・・不思議ですねぇ~。
藤田夫人に伺うと、湿度による木の収縮を利用して入れるのだとか。
太田氏の作品にも、この様な技術を使ったものがいくつもありました。
ちなみに、裏側は・・・
壁にかけられるように、加工が施されていました。
旋盤を使ってとても丁寧に滑らかに削られ、手の込んだ加工が施された作品は、お土産屋さんで小物を買うようには買えない値段なのは当たり前。
この木の葉とリスの作品が3000円でした。
お手頃価格の小物たちもいっぱいありますよ~♪
うわぁ、いいなぁ♪と思っても、なかなか気軽に購入できない作品が並ぶ中、1個300円という、ちっちゃい独楽が沢山ありましたよ。
どんぐりのデザインのなんか、めんこいですよね~。
小鳥が中に入ったキーホルダーもありました。あれも欲しかったなぁ~
残念ながら作品を沢山写真で紹介する事は出来ませんでしたが、やはりこういった作家の魂のこもった作品は、実際に近くで見るのが一番です。
見学は無料。是非一度足を運んでみて下さい。
コタン・クル・カムイの店舗情報
住所:北海道上川郡東川町東町3丁目1-18
電話:0166-82-4304
営業時間:夏季9:00~17:30、冬季10:00~16:00
定休日:不定休
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