北海道には美しい景色を見られる場所が数多くありますが、その中でもずっと行ってみたいと思っていたのが洞爺湖でした。
きっかけは、2012年公開の映画「しあわせのパン」です。
洞爺湖のほとりでパン屋兼宿を営む夫婦と、そこを訪れる人々との交流を描いた作品で、派手な出来事が起きるわけではありません。
しかし湖と山に囲まれた静かな風景のなかで、ゆっくり流れる時間の描写がとても印象に残っていました。
いよいよ訪れるきっかけができたので、せっかくなら静かに過ごしたいと思い、湖を眺めながら滞在できるホテルを選び、洞爺湖で数日を過ごしました。
湖と山に囲まれた、洞爺湖ならではの空気

函館から車で道央自動車道を走り向かいます。
洞爺湖周辺は山に囲まれているため、湖へ近づくまで景色が見えません。
そのぶん、視界が開けた瞬間に大きな湖面が広がる景色がとても印象的でした。
何といっても湖の魅力は、水面がシンと張っていて限りなく静かである点だと思っています。
湖のほとりを散歩していた時に見た羊蹄山の姿が印象的でした。
まるで富士山のような形で「蝦夷富士」と呼ばれている理由がよく分かります。
時間帯によって景色の印象が大きく変わるため、ただ窓の外を眺めているだけでも飽きませんでした。
映画「しあわせのパン」を思い出す景色
映画 しあわせのパン の中では、洞爺湖周辺の風景が何度も登場します。
大泉洋さんと原田知世さんが演じる夫婦が営む宿「マーニ」を訪れる人々は、それぞれ事情を抱えていますが、湖を眺めながら静かに過ごすうちに、少しずつ変わっていきます。
実際に洞爺湖を訪れてみると、映画で描かれていた空気感が大げさではなかったことが分かりました。
聖地巡礼というより、作品を実際に体験しに行く感覚に近かったと思います。
洞爺湖で宿泊した「湖の栖」

宿泊したのは、湖の栖です。
高級ホテルにふさわしい内装とおもてなしに感動し、ラウンジの大きな窓から洞爺湖が圧巻です。
落ち着いたフイン域のお部屋には、コーヒーミルと豆が用意されていて、分で豆を挽きながらコーヒーを淹れ、湖を眺めながら過ごした時間が特に印象に残っています。
夜には洞爺湖ロングラン花火大会の花火が湖上で打ち上がり、客室から眺めることができます。
湖の上で開く花火は、水面にも光が映るため、一般的な花火大会とは少し違った見え方をしていました。
ゆっくり時間を過ごした瞬間がいまでも忘れられません。


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