お盆の時期、私と友人は長期休暇を取って、北海道一周を目的にバイクを走らせていました。
楽しいツーリングになるはずだったのに・・・この話は数年前に私が実際に体験した話です。
予定より遅れている
北海道は魅力的な観光スポットが多くて寄り道ばかりしてしまい、なかなか予定していた距離を走れません。
そこで友人が「今日は睡魔のギリギリまで距離を稼ごう」といいだし、私も「一周出来なきゃ意味がない」ということで話に乗ったのです。
運転中は会話できるようにマイク付きBluetooth通信機をヘルメットに取り付け、眠くならない様にずっとくだらない話をしていました。
しばらく走っていると、突然混線の様な感じでが激しくノイズが入るようになり、一旦路肩にバイクを止めチェックしましたがBluetoothに問題もなく電波も正常。
しかし走り始めると時々激しいノイズが入って、会話ができなくなる事が続きます。
ノイズもですが、すでに深夜1時を過ぎていて集中力も切れ始めて「今日はこの近場で休もう」という事にして、少し走った先のキャンプ場に宿泊することにしました。
キャンプ場での出来事
泊まるといってもロールマットを敷いて、寝袋に入るだけなのですぐに眠りにつきました。
眠りについて間もなくです。私たちが寝床にした屋根の付いている休憩所の周りを誰かが歩いている音で目が覚めました。
「ジャリ、ジャリ」一定のテンポでジャリを踏む音が聞こえてきます。
私はすぐに足元で寝ていた友人を蹴って起こそうとしましたが起きる様子もありません。
音のする方をキョロキョロとみていると、足音の他にもうめき声の様な物も聞こえ始めた時、突然友人が大声で「だれかいんのか!!」と叫びながら立ち上がったのです!
すると、周りから足音もうめき声も聞こえなくなり暗闇と静寂・・・。
なにかいる?と気味が悪く、寝ている場合ではなくなり、ここを出る事になり、旅の記録と記念に写真を撮り出発しました。
なにが起きたのか?
しばらく走ると明るくなり、朝ごはんに立ち寄ったお店で昨晩の事を話をしました。
ネットで調べるとその場所は、刑務所と修道院とお墓の三角地帯の真ん中にあるキャンプ場。しかも刑務所で亡くなった人の慰霊碑が建てられている。
私たちは暗闇で気付きませんでしたが、屋根のある休憩所と思っていたのは慰霊碑のある場所で、ほぼ慰霊碑の前の位置で寝ていたようです。
出発前に撮った写真にはたくさんの人の足だけが写っていました。
私たちの周りを歩いていたのが囚人の霊なのかは分かりませんが、無事に北海道一周は出来たのでした。
※画像はイメージです。
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