北海道に生息する鹿といえばエゾシカで、食べるのはわりとよくあることなのです。
エゾシカと食について紹介します!
北海道とエゾシカ肉の歴史
エゾシカはサケと並ぶ貴重な食料として、昔からアイヌの人々に親しまれてきました。
しかし乱獲と大雪が原因となって、絶滅寸前まで個体が減ってしまった時期があります。
そのために保護政策が開始されたのですが、エゾシカの繁殖力は高く、人間の開拓した農地が餌場になり、エゾオオカミの絶滅が原因となり、昨今では数が急増しているのです。
そして皮肉なことに農業被害を拡大させ、生態系のバランスを崩す厄介な動物になりつつあります。
著者が一番困ってしまうのは、鹿が接触事故を起こして電車が止まってしまう事。
”そんな事は滅多にないでしょ”と本州にお住まいの方は思うでしょうが、けっこうしょっちゅうあるんです。
それに車で走っていると、地域によっては町中でも現れて事故を起こす頃があります。
ちなみにですが鹿にぶつかると車はおシャカ、でも鹿はキョトンとして森に逃げていく・・・そんな最悪な事もしばしばあるんです。
エゾシカ肉のいろいろ
北海道の鹿肉は、すべてとはいいませんがコープ(生協)などの本州でも知られているスーパーや町の精肉店で売られていて、比較的に簡単に入手できます。
猟師に知り合いがいれば、直接買ったり、仲良ければ貰えたりします。
多くの人々にエゾシカ肉を食べてもらおうと、北海道では毎月第4火曜日が「シカの日」とされて、賛同する飲食店や販売店で料理の提供や販売が行われているので、この日にゲットです。
比較的リーズナブルな価格なので、道民にとっては、豚や牛、ジンギスカンにはかないませんが、馴染み深い肉と言っても言い過ぎではない存在です。
エゾシカ肉は、高タンパク・低脂肪。
鉄分が多く含まれており、ヘルシーでミネラル豊富という理想的な肉で、肝心の味はというと牛の赤身に近い”ような”感じです。
自然の野草を食べているので、草の風味を含んだような野生味があり、少しクセを感じるでしょう。
部位や時期により、赤身と脂肪のバランスや香りが変化するようですが、大自然で鍛えた筋肉の赤身は、しっかりとした歯ごたえと、噛むほどに独特の旨みがあるかな・・・。
エゾシカ肉のおいしい調理方法とは?
シカ肉はクセが少なめですが、正直なところで、この独特な風味をどれぐらい受け入れられるかがポイントになります。ジビエ系のお肉を食べた事がある人であれば、食材として購入して自ら料理しても良いのですが、ビギナーの方はエゾシカ料理を出すレストランや専門店もありますので、そこから初めてみるのもありです。
まあちょっとは解っている方であれば、手軽だし味の調整が簡単なカレーや、ひき肉を使うので他の肉と混ぜる事ができるハンバーグが適切なのかなと。特にカレーはスパイスの香りとシカ肉が絶妙なハーモニーになるのでお勧めしたいです。
大丈夫な方やジビエ好きは、やはりステーキか焼き肉。
ステーキには筋肉の発達したモモ肉で、鮮度のいいものを塩胡椒だけでストレートにいただきます。
野生味あふれんばかりで、なかなかクセになります。お好みのステーキソースや焼き肉タレともどうぞ。
エゾシカ肉はおいしいのか?
私が初めてエゾシカを食べたのは、大雪山のホテルでした。
ディナーのコースで出てきたのは、ローストされた肉で柔らかい食感。
ハーブが添えられていて、これまたおいしかった。
つまり、エゾシカ肉はおいしいか?この疑問に対して私の答えは調理次第だと思います。
正直なところ牛・豚・鶏に匹敵する主食の肉として扱われないのは、独特なクセがあり、もし誰しもが手軽に美味しく頂けないからでしょう。
しかし道民の間では高評価で、バーベキューで食べることはあります。
その理由は手軽に入手しやすい事もあるでしょうが、子供の頃から羊肉にも慣れ親しんでいるからでしょう。
道民はジビエなれていて抵抗がないので、鹿肉もすんなり受け入れるからだと思います。
ただしこの独特な風味がクセになる人も多いのは確かですので、まだ食べたことがない方はお試しください。
個人的にはカレーで食べるのが、とても美味しい。
※画像はイメージです。
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