道東にある小さな町、厚岸(あっけし)。
道外のかたは全くしらないでしょう。
私はグルメ紹介番組を見て、一年中牡蠣が食べられる全国でも珍しい町だと知りました。
ふと「行ってみたいな」と思い立ったものの、思ったより行きづらい場所です。
そんな時、会社の出張で釧路へ行くことになり、有給を申請して厚岸まで足を延ばすことにしました。
ようやく念願がかなったのです。
一年中牡蠣が楽しめるって、どういうこと?
ところで、厚岸の牡蠣は「通年出荷」ができる数少ない牡蠣のひとつだそうです。
厚岸湖という海と川がつながった環境が、牡蠣の生育に適しているらしく、川から流れ込む豊富な栄養と海水が混ざり合うことで、良質な牡蠣が育つのだとか。
さらに、出荷まで約4年かけて育てると聞き、その手間にも驚かされました。
牡蠣づくしのごちそう
厚岸へは、釧路から電車で日帰りできる距離にあります。
得意先の人から「気軽に楽しむなら道の駅 厚岸グルメパークがおすすめ」と教えてもらい、そこを目指しました。北海道では、外国人ダンサーが踊りまくる妙にインパクトのあるCMでも知られているそうです。
駅からは徒歩20分ほど。途中は坂道になっていて少し歩きますが、春先のひんやりした空気が心地よく、散歩気分で向かうことができました。
到着してみると、建物はそれほど大きくありませんが、売店、観光案内、物産コーナー、水族館、そして4店舗のレストランが揃っていて、ここだけで十分に楽しめます。
レストランには、生牡蠣、焼き牡蠣、蒸し牡蠣をはじめ、和食や洋食まで牡蠣料理が勢ぞろい。さらには牡蠣ソフトクリームまでありました。
さすがに牡蠣ソフトはゲテモノ感があって勇気が出ず、今回は見送りました。
カキをいただく
迷った末に選んだのは、やはり炭焼き。
「あぶりや」はセルフバーベキュー形式になっていて、好きな食材を選び、自分で焼いて楽しめます。生牡蠣を味わいながら、炭火で牡蠣を焼く時間は、それだけでも贅沢でした。
厚岸ブランドの「マルえもん」「カキえもん」「弁天かき」の食べ比べセットも注文しましたが、正直なところ私には細かな違いまでは分かりませんでした。
それでも、どれも十分に美味しく、牡蠣以外の魚介類も新鮮そのもの。北海道らしい海の幸を存分に堪能し、気が付けばお腹いっぱい。少し食べ過ぎたくらいです。
食事の締めはバーへ。
幻の厚岸ウイスキーを味わいながら、窓の外を眺めます。夕暮れの空は淡いオレンジ色に染まり、冷たい海の向こうには町の灯りが少しずつ浮かび始めていました。
ほろ酔いで眺める景色は、旅の締めくくりにぴったり。
厚岸って、もっと知られていい町だと思う
滞在時間はほんのわずかでしたが、厚岸の牡蠣は期待以上のおいしさでした。
北海道の主要な観光地からは少し外れているため、本州ではあまり知られていない町ですが、だからこそ落ち着いた雰囲気があります。
厚岸だけを目的に訪れるには少し無理がありますが、釧路方面へ行く機会があれば、ぜひ足を延ばしてみてください。牡蠣好きなら、一度は訪れる価値のある町だと思います。


\ コメントくださ〜い /