私は学生時代を北海道で過ごしていました。
その頃、友人とドライブしていた時に体験した怖い話です。
深夜0時過ぎにはじまったドライブ
とある夏場、全道を巡るドライブをするということで、友人と2人でボロッちいセダンに乗り出発しました。
2人ともバイト暮らしのためお金が少なく、
「エンプティ点灯してるけどガソリンいれなくていいのかよ!」
「いやまだ行けるっしょ!」
こんな冗談を交わしながらの楽しいドライブ。
若さゆえの勢いか、恐れるものなど何もなく、広大な大地を突き進んでいきます。
ところが日も暮れた22時ころ、登別市に着いたあたりで、その恐ろしい出来事は起こったのでした。
道に迷い、車が道路わきにハマる
長距離運転に疲れた私たちは、休憩スペースを探すため、最寄りの駐車場を探していました。
カーナビはなく、スマホのアプリもなぜか位置情報をきちんと示さず、看板と勘を頼りに進んでいくと・・・。
すると友人が、
「お、なんか白い看板あるぞ。施設が近くにあるんじゃないか?」
と言った言葉を頼りに、脇道を曲がります。
看板に何が書かれていたかハッキリ覚えていませんが、曲がってしばらく進んだあと、その道は行き止まりでした。
「しゃーない。もどるべ!」
道が狭かったので、車をバックさせて戻る私たち。
ところが不慣れなバック運転に加え、ボロい車であったため、まっすぐ後ろに進むのが至難の業。
そして案の定、道路脇にある小さい溝にはまってしまいました。
暗闇で動けなくなった車外で、私たちはあるものを発見します。
突然視界に入る墓地、引きずり込まれる身体
「おい、あれ見てみ!」
突然叫ぶ友人の方を見た瞬間、金縛りにあったような戦慄が走りました。
目の前に、墓地がひろがっていたのです。しかも平地に並んだ墓地のタイプではなく、山の急な斜面に墓石が並ぶタイプ。
大量の墓石が上から見下ろしてくる迫力に、私たちは言葉を失います。
その刹那、身体の左下が、急に落ちるような感覚に襲われました。
まるで何かに引きずり込まれるような、それこそ「幽霊」か何かに引っ張られているような、あまりに恐ろしい感覚です。
声にならないうめき声で、なんとか友人を呼ぼうとするも、恐怖で体は言うことを効きません。
もう駄目だ・・・そう感じた時、突然、終わりが訪れます。
脱出した私たちと、その後
私が動けない間、友人は車を前後に動かし、溝から脱出したのです。
「うごいたぞー!」
その言葉で我に返った私を引き連れて、我々はその場を後にしました。
後日その場所を調べたところ、その墓地は熊発見の情報が寄せられたため、墓地向かう道路を封鎖していたそうです。
いまだに登別を通る際は、あの時の戦慄を思い出します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
登別近郊は土地が狭いため、急な斜面に墓石が並ぶタイプの墓地が多いです。
その迫力、ぜひ感じてみては?笑
※画像はイメージです。
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