僕は通信関連の会社に務め、主に工事関連の業務に携わっています。
現場は日本全国のいろいろな場所で、市街地だけではなく、過疎が進んでほとんど人がいない村、山の奥だったり、孤島や海のそばだったりとさまざまです。
今からだいたい数年前、出張で釧路に2か月いた時の出来事です。
次の現場は北海道
会社から次の現場は北海道の釧路だと言われ、北海道といえば美味しい海鮮なんて思うと少しウキウキしたのを覚えています。
その事を家族に伝えると、お土産はあれ買ってきてとか笑いながら話していたが、突然、祖父が現場は山のほうにいくのかと聞かれました。
「たぶん山のほうじゃなくて、山奥じゃないなか??と伝えると、「そっちのほうはヒグマがいるからきおつけろ」とかなり厳しい口調で言われたのです。
なんか大げさすぎるよね・・・なんて思いながらもヒグマのことを調べると、本土のほうのツキノワグマがかわいく見えるほどのサイズ感。それに冗談では済まないぐらい、たくさん被害が出ている事を知ったのでした。
北海道へやってきたのは春、冬眠はしてないから遭遇する可能性があるだろうと、びくびくしながら仕事をこなしながら過ごし、あと1か月で本土帰還という日に事件は起きました。
秋深いあの日の事
秋も終わりが近く、地元の先輩が「そろそろ雪が降るんじゃないかな?」が言っていたころです。
会社の寮で朝ごはんを食べていると「そろそろ冬眠の前だから十分気をつけた方が良いよ、山は普通にヒグマに出会って食べられちゃうよ」なんて笑いながら話してきました。
その時は「それはやばいっすね~」と返したぐらいだったのですが・・・・。
現場に着いたときにガードマンさんが「昨日、別の通信会社の人と仕事しただけど、くそでかい足跡あったって言ってから気をつけてね」と真剣な顔で声をかけてきました。
ガサガサーーー
今日の仕事はそこから更に山奥の現場、やだなーと思いながら仕事をして、なんとか無事におわって片づけをしていた時でした。
背後のしげみから「ガサガサーーー」とものすごい音が聞こえたのです。
姿を見ていないのですが、動物であることは間違いないでしょう。
ゆっくり後ろを振り向くと・・・音はしますが、なんの動物かは確認できません。
ときかくヤバいと思って、逃げるように会社まで戻ったのでした。
ヒグマかどうかは解りませんが、これが僕の北海道での怖い思い出です。
※画像はイメージです。
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