帯広の隠れた地元グルメ「ルーカレー」

十勝の地元グルメといえば豚丼やスイーツ、乳製品が真っ先に挙げられがち。
実際、テレビや雑誌が取り上げる時も、決まってその三つばかりで、地元民からすれば「それだけで語られる十勝なんて薄味すぎる」と思うわけです。

十勝にはまだ知られていない旨いものが山ほどあり、是非とも食べてほしいと考えるのが「カレー」なのです。

目次

帯広のカレーとはどんなもの?

札幌などでは「カレー」といえばスープカレーが有名ですが、帯広では話が違います。
地元で親しまれているのは、とろりと煮込まれた昔ながらのルーカレーです。
洒落た演出や複雑な出汁よりも、ルーと白米をがっつりかき込む、昔ながらのみんな大好きカレーライス。
確かにスープカレー屋は存在しますが、地元民としてはこれが帯広のカレーだと思う訳です。

なぜスープカレーではなく「ルーカレー」が定番なのかと考えると、帯広発祥「インデアン」の影響が大きいと考えられます。安価で手軽に食べられる上、長時間煮込まれた濃厚なルーは、地元民にとって「日常の味」として根付いているからです。

それに、十勝は北海道有数の農業地帯で、米やジャガイモ、タマネギなどの食材が豊富に手に入ります。
食材を活かすには、野菜や肉をじっくり煮込むルーカレーが最適であり、家庭料理としてのカレーライス文化とも自然に結びついたのだと考えています。

カレーライスのおすすめ店ベスト3

十勝には地元民に深く親しまれているものの、観光客はほとんど知らないカレー店がいくつか存在します。
しかし今回は、十勝ビギナーをターゲットにして、まず食べて欲しい3店を紹介していきます。

カレーSHOP インデアン

十勝を代表するカレーの名店であり、基本中の基本といえる「カレーSHOP インデアン」。
十勝から離れて暮らす人も、帰郷した際には真っ先にこの味を求めるほど愛されているほどの、地元民にとってまさにソウルフードなのです。
帯広を中心に複数の店舗を展開し駅ビルの中にもお店があるので、観光で来た方も気軽に食べられます。

インデアンの魅力は、ルーの種類の豊富さです。牛肉をたっぷり使った「インデアンルー」、具が溶け込んだ「ベーシックルー」、野菜がゴロゴロ入った「野菜ルー」の3種類が基本。
そこにお好みのトッピングを乗せると、豊富なバリエーションが味わえるのです。
店舗ごとの独自トッピングもあり、音更の道の駅「なつぞらのふる里」ではコロッケカレー、西18条店ではたまごトッピングが楽しめます。

私のお勧めというよりは、まず食べてみてと思うのでは「インデアンルー」をあえてトッピング無しで。
ごろっとした牛肉がじっくり煮込まれ、ほろほろとほどける贅沢な味わい。トッピンをしない事で十勝のカレーを感じて、いや味わってほしいのです。

もし物足りなさを感じてしまうと思った場合、ごはんを大盛りにすると良いでしょう。
まずはここから初めて頂くのが王道!です。

カレーShop ジャングル1

カレーShop ジャングル1は、地元で飲食店事業など幅広く手掛ける企業「ルーキーファーム」が経営するカレー店です。
帯広WOWに店舗があり、帯広駅から離れているので徒歩でいくのは難しいでしょう。

ルーは1種類のみで選ぶことはできませんが、バラエティに富んだトッピングが特徴です。
定番のトンカツやチキンカツ、エビ、ハンバーグ、ソーセージや目玉焼き、塩ザンギや餃子など非常に多彩で組み合わせ次第で無限の味が楽しめるのが魅力です。もちろんカレーのみ(ジャングルカレー)でも食べられます。

カレーの味は個人的な感想になりますが、インデックスよりはあっさりして辛さもマイルドだと思います。
おそらくですが、トッピングを前提にした味付けだからなのでしょう。

こちらのお勧めは「ジャンボハンバーグカレー」。
ハンバーグは皆大好きですし、食べごたえがあります。カレーの味も損ないづらい食材なので、じっくりとカレーを頼めるレシピです。

独自の旨味と遊び心が詰まったカレー店で、隠れた人気店舗と言っても良いでしょう。

カレーハウス アパッチ

アパッチといえば、インディアンの部族。すると、インディアンの支店?なんらかの関係があるの?
そんな疑問を感じる方いらっしゃると思いますが無関係です。
アパッチは今まで紹介したショップと違って、個人で営んでいるカレーです。

以前はちょっとクセの強さを感じる店構えだったのっですが、今の店舗に移転してから、まるでオサレカフェのようになってすこし残念なようにも思えます。しかし、初めての人や女性だけでも入りやすくなったのは良かったのかな。

さてカレーですが、他の2店舗よりサラサラ、玉ねぎとフルーツをたっぷり使って仕上げているらしく、フルーティな酸味と甘みが際立つ、まろやかな味わいです。
豊富なラインナップ、トッピングも多彩でありますが、「道〜だ!カレー」や「国体カレー」といったネタ系のメニューがあるのが独自です。

このお店でお勧めしたいのは、チーズオムレツ。
カレーにオムレツが乗っていて、スプーンを入れると卵とチーズの味わいがカレーの味を際立たせ、満足感をプラスしてくれます。
ワンポイントですが、若干、甘いと感じてしまう人がいるかもしれませんので、辛いのが好きな方はすこし辛めで頼むと良いでしょう。

チェーン店ではないため観光客にはあまり知られていないが、長年地元民に愛され続けてきた理由がよくわかる、帯広に根差した名店と言わざるを得ませんね。

帯広に来たら・・・

カレーをテーマに、特に地元民に愛される店舗を3つ紹介しました。

もしかすると帯広は、ルーカレーの激戦区なのかもしれません。
これ以外にも沢山のおいしいカレー店があります。

十勝方面への旅行を考えている人は、是非とも参考にしてみてください。
ここでしか食べられない味、もしよければ是非体験してほしいものです。

※画像はイメージです。

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