札幌には、谷川俊太郎さんをコンセプトにひっそりとオープンした「俊カフェ」というお店があります。
ところで、谷川俊太郎さんってご存知ですか?
カフェと交えて、紹介しますね。
谷川俊太郎さんって誰?
まずはこのカフェを知るには、「谷川俊太郎さん」を知らないと話が始まりません。
人類は小さな球の上で
眠り起き
そして働き
ときどき火星に仲間を欲しがったりする
こんな言葉を何処かで聞いた事がありませんか?
谷川俊太郎さんの詩「二十億光年の孤独」の冒頭の一節です。
ちょっと胸に刺さる、ざらっとした感覚のある言葉で綴られ、世界の痛みや生きることの重さをそっと投げかけてくるような詩で、私が大好きな作品の一つです。
つまり、谷川俊太郎さんは日本を代表する詩人のひとりで、読む人の心にそっと寄り添うような作品をたくさん残しています。
子ども向けのやさしい詩から、大人が読むとじんわり胸に響くものまで幅広く手がけていて、言葉のひとつひとつに温かさやユーモアが感じられるのが魅力です。読んでいると、日常の何気ない瞬間まで愛おしく思えてくる、そんな不思議な力を持った作家さんです。
※個人的な感想です。
「あした」「生きる」あたりが、たしか小学校の国語の教科書に載ったと思います。
俊カフェ
「俊フェ」は俊太郎さんのファンが開いた、本人公認のカフェ。
にぎやかな狸小路商店街を一本奥に入った通り沿いの、白くて洒落た建物の2階にあります。
木の階段をゆっくり上がった先の入口のドアの上に、なぜだか可愛いトナカイが”いらっしゃい”とお迎え。
扉を開くと御本人の等身大?のパネルが笑わせてくれます。
そして、カフェというよりは図書館と思ってしまうほどの本の量。
閲覧用の本が約800冊、DVDやCDも楽しめる記念館の役割も果たすカフェで、ファンにうれしい要素がてんこ盛り。
オーナーの作品と作家への愛を感じます。
音楽イベントや朗読会なども不定期で開かれていますので、定期的に通うのも良いかも。
カフェ
コーヒー、紅茶、ほうじ茶、自家製ショウガジャム入りドリンクにクッキーがつきます。
その時のお腹の具合に合わせて、おにぎりからガッツリカレー(週替りです)などのお食事、スイーツもあるので、ゆったり長居して読書するのに最適なメニュー。
雰囲気もゆったりしていて、読書に夢中になっているとガッツリ時間を持っていかれてしまうのでご注意です。
ファンの方、そうでなくても、皆様、ぜひ訪れて谷川俊太郎の世界を味わってください。
最後に、谷川 俊太郎さんは、2024年11月にお亡くなりになりました。
御冥福を祈るとともに、筆を置きます。


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