インパクト!不思議なお菓子屋さん「はっぴーディアーズ」

大型連休を利用して、思い切って道南方面へ旅行。
1年に一度は道南旅行を計画する家庭も多いのではないでしょうか?
函館に向かう途中、せっかくだから少し寄り道してみようと立ち寄ったのが、長万部町にある「はっぴーディアーズ」でした。

名前だけ聞くと一見なんのお店かわからないのですが、実際に訪れてみると、お菓子・雑貨・キャラクターがぎゅっと詰まった、とにかくにぎやかで楽しい空間。
駐車場に車を止めた瞬間から、思わず笑ってしまうような音楽が流れてきて、「ここ、お菓子屋さんなの?」と子どもも大人も一気にテンションが上がりました。

6歳と2歳の未就学児を連れての旅行の合間にちょっとした刺激と休憩ができる、絶妙な場所。今回はそんな「はっぴーディアーズ」の魅力を、未就学児連れ目線でレポートします。

目次

施設概要

「はっぴーディアーズ」は、長万部町にある元小学校を改装してつくられた、お菓子と雑貨のお店です。
雰囲気は“テーマパークのお菓子エリア”といった方がしっくりくるほどのにぎやかさ。

建物の前に車を停めると、まず耳に飛び込んでくるのが大音量のパロディーソング。誰もが知っているヒット曲が、ゆるい替え歌になっており、子どもも「これなに〜!」と大喜び。お店の外観も手作り感があふれ、看板やイラストがいっぱいに貼られており、どこか懐かしさもあります。

店舗内では、オリジナルキャラクターを使ったお菓子や文房具、Tシャツ・パーカーなどのグッズがところ狭しと並んでいます。商品棚はあえて“雑多”に配置されていて、それがまた宝探しのようなワクワク感を演出。
さらに無料のコーヒー、お茶も提供されており、大人も少し休憩できるのがうれしいポイントです。

お菓子の王国ができるまで〜旧校舎からの再出発

「はっぴーディアーズ」が誕生したのは、かつて地域の子どもたちが通っていた「静狩小学校」の跡地。小学校は2016年に少子化の影響で閉校し、しばらく空き校舎のまま残されていました。

店舗運営者は過疎化が進む長万部の町に活気を取り戻そうと、この旧校舎を利用したお菓子工場兼ショップの構想をスタート。2015年から準備を始め、2021年に「お菓子の王国 はっぴーディアーズ」として本格的に開業しました。
当初は直売所のような形で営業を始め、スリッパに履き替えて店内に入るスタイルで、月売上30〜60万円といった苦しい経営状況の中でスタート。
改装に多額の費用がかかり、資金面の不安を抱えながらも、町の人々に喜ばれる場所を目指して店舗づくりを進めていきました。

店主は、北海道内で多くの人が集まるハンバーグレストランや函館の有名なハンバーガショップ等のテーマ性のある店づくりにヒントを得て、独自の世界観を構築。
看板やグッズ、キャラクター制作までを手探りで行い、試行錯誤の末に今の「にぎやかで楽しい」空間が爆誕します。

にぎやかな店内と音楽のインパクト

到着してまず驚いたのは、駐車場で流れていた音楽のボリュームでした。
車のドアを開けた瞬間から聞こえてくる、懐かしのJ-POPの替え歌。「えっ、これ…あの曲?」と大人は笑い、子どもは「変なうたー!」と大はしゃぎ。

店内に入ると、さらにそのカオスな楽しさは加速します。お菓子・雑貨・文房具・ぬいぐるみなどが、隙間なく並んでいて、どこを見ても目移りします。棚の高さも低めなので、未就学児の目線でも見やすく、気になるものを自分で探す姿が印象的でした。
ところどころに試食用のお菓子も並んでいて、わが子は「これ食べていいの?」と目を輝かせていました。
「どれも一つずつなら食べていいよ。一番おいしかったのをひとつ選んでおうちに買って帰ろうね」とやさしく声をかけると、真剣な表情で味見している様子が印象的でした。

店内はとにかくにぎやか。壁には人形やキャラクターが所狭しと飾り付けられており、視界のどこを切り取っても情報量が多い空間です。整然としたレイアウトではないものの、その雑多さがかえって独特の世界観をつくり出しており、日常を離れて楽しむにはぴったりの雰囲気でした。

キャラクターの魅力と誕生秘話

「はっぴーディアーズ」の象徴ともいえるのが、エゾシカをモチーフにしたオリジナルキャラクターです。ぬいぐるみやTシャツ、マグカップなど、さまざまなグッズにデザインされており、子どもも大人も思わず手に取りたくなるような、愛嬌のある見た目が特徴です。

このキャラクターは、店主が「北海道といえばエゾシカ」という発想から生まれたもので、「鹿=deer」に“Happy(楽しい)”を組み合わせて「Happy Deers(ハッピーディアーズ)」という名前がつけられました。
さらに、小学校の跡地に子どもたちの笑顔があふれるようにという想いを込めて、複数形の“Deers”が使われたと店主自身が語られていました。

我が子は、このキャラクターに正直そんなに興味を示しませんでしたが、他のお客さんの子供は「このTシャツかわいい」とキャラクターが入ったグッズを欲しそうにしていたのは印象的した。
キャラクターデザインは一見シンプルながら、どこかシュールでクセになるタッチが特徴。
エゾシカの他にも、羊やアザラシ、キタキツネなどの北海道の動物たちをモチーフにしたキャラクターがいるようですが、特に目についたのが「タンチョウヅル」。可愛いのか、そうでないのか、微妙なラインが「はっぴーディアーズ」らしいキャラクターです。

独特の色合いのパーカーやTシャツは家族おそろいでも楽しそうなラインナップに思えましたが、我が家は家族内多数決により今回の購入は見送りとなりました。

訪問アドバイス

「はっぴーディアーズ」を訪れる際は、混雑を避けるためにも朝早めの時間帯がおすすめです。ベビーカーでの入店は可能ですが、狭い通路が多いため、できれば抱っこひもや手つなぎでの移動がスムーズです。

お店の外には遊べるスペースなどはありませんが、無料のコーヒーを飲みながらちょっと休憩するにはぴったり。子どもにとっては“どこを見ても楽しい空間”で、買いすぎや試食の食べ過ぎを防ぐためにも「今日はひとつだけね」と事前にルールを決めておくと安心です。
函館方面へ向かう道中の寄り道として、所要時間30〜40分ほどで十分楽しめます。

おすすめポイント

  • 駐車場に流れる音楽が非日常感を盛り上げる
  • 小学校跡地を活用したユニークな店構え
  • 鹿モチーフのキャラクターグッズが豊富
  • 試食など子どもが楽しめる仕掛け
  • コーヒー・お茶・スープの無料試飲で休憩も
  • アウトレットや賞味期限の近い食品が激安で売られています
  • ソフトクリームの無料サービスの日もある

気になるポイント

  • 通路が狭く、混雑時の移動にやや不便がある
  • 音楽のボリュームが大きく驚く子もいる
  • 商品が密集していて見つけにくい場面も
  • 一般的に気持ち悪く感じる商品がある事もあるので注意
  • 子どもが欲しがる仕掛けが多く出費に注意
  • キャラや世界観に好みが分かれる可能性も

総じてお勧め!「はっぴーディアーズ」

「はっぴーディアーズ」は、長万部町で見つけたちょっと異色な立ち寄りスポット。
道南ドライブの合間に、子どもと一緒に“おもしろかわいい世界”を楽しむのにぴったりの場所でした。

「不思議なお菓子店」を長旅の休憩スポットにすることで、一つ旅行の思い出が増えること間違いなしです。

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