父が北海道が好きで、生まれて初めての旅行も北海道だった。
そこから始まった、人生の節目毎の北海道をお話します。
初めての北海道
父と父の愛車と共にフェリーで釧路へ渡り、釧路を起点に道東を一週間かけて、初めての北海道をした。
当時小学二年生だったのでルートはおぼろげだが、納沙布岬、知床半島、網走、摩周湖、阿寒湖などの観光地を巡り、道中色々な事があった事は覚えている。
その中で、私の印象に残ったのは、走っている車の窓からの眺めや途中で休憩した名もなき場所。
特別な何かがあったのではないが、緑の色が濃く、空が高いと思った。
父との思い出と共に、今でもあの色は鮮明に思い出せる。
いつかもう一度見たいと思ってはいるが、場所が全くわからない。
父に見当つかないか聞いてみたいが、もうこの世にはいない。
社会人になって北海道
大学を卒業し、仲の良かった友達が札幌勤務になった。
話を聞いて、日本各地に散り散りになった友人たちが一同に新千歳空港へ集合し、札幌勤務の友人による、二泊三日の旅行が始まった。
新千歳空港からレンタカーで室蘭へ行った後に定山渓にて温泉宿でいやされる。
翌日は旭川から留萌へ抜けて新鮮な海鮮を堪能、最終日はオロロンラインを通って北海道らしい風景を味わいつつ、新千歳空港で解散。
今になって思うと移動距離がかなり多い無茶な行程、しかも免許を持っていたのは私とあと一人の二人だけ。
後にも先にもあんなに一日で走ったことはないと思う。
印象に残ったのは、初日の室蘭の端っこにある地球岬。
地球が丸いということが実感出来る場所だと発案者である友達に言われ、なるほど確かに地球の丸さを感じる。
学生時代からこのメンバーで色々旅行したが、北海道が一番楽しかった。
夫婦で北海道
夫と結婚し新婚旅行で北海道へ行った。
行きは飛行機だが、帰りは鉄道好きの夫の提案で函館から寝台列車。
夫は初めての北海道。五月だというのにとても寒くて、札幌駅のショッピングビルで上着を買った。
レンタカーで札幌、小樽、洞爺湖、函館という定番の観光地を巡ったのだが、北海道は高速道路があまり無いので、一般道を走る事が多いく、その分、山の斜面に馬が沢山いたりと、北海道らしさが十分に楽しめる。
そして函館に近づくに連れて桜が満開になりつつあるようで、途中で休憩した森町の道の駅の裏手にある公園で息をのむような桜並木を堪能した。
五月に桜という知識はあったが、関東と含めて一年に二度、桜を見られるのはお得だ。
家族で北海道
一番最近北海道に行ったのは、子ども二人と夫と、夏の家族旅行。
この時のルートは往復飛行機だったものの、新婚旅行とほぼ同じ。
特に前回の旅行で気になっていたけれど、工程的に通り過ぎた大沼公園に寄ってみると、とても楽しかった。
沼と行っても想像と違って広く、スイセン以外は知らないが、たくさんの花が咲き、野鳥もたくさん生息している。
その周囲を自転車を借りて巡ったのだが、途中、砂利道になったりと大人はハラハラしたが、子供たちは普段体験することがすくないので、むしろ喜んでいた。
緑の中を駆け抜けていると、月並みだが自然との調和があまりにも気持ちよくて、ここに住みたいと思った。
最後に
メンバーも立ち位置も違えば、北海道へ行くと毎回忘れられないなにかに出会える。
その時々で感じる事も違い、私のように節目節目で北海道へ行ってみるのを勧める。
これからの人生に約にたつ、なにかを見つけられるような気がする。
ありきたりな言葉だが、また北海道へ行きたい。
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