狸小路に水族館ができたと知り、ずっと気になっていた。
普段、買い物や食事で訪れる場所に水族館なんて、どんな雰囲気なのか気にならないわけがない。
それに都市型水族館というコンセプトも興味深いので、実際に見に訪れてみた。
狸小路のど真ん中、意外な立地に驚き
AOAO Sapporoは、moyuk SAPPOROという新しくできたビルの上層階にある。
元々はドンキやゲオがあった場所で、突然閉店したと思ったら、あれよあれよと言う間に新しいビルが建った。
ちなみに「moyuk」というのはアイヌ語で「たぬき」らしく、ダジャレかアイヌ語由来の北海道定番ネーミング。
地下2階から7階まであり、4階から6階が水族館「AOAO Sapporo」なのだ。
こういったショッピングモールに水族館があるというのは珍しい、初めてなのでエスカレーターを使ってフロアごとに散策してみると、ソにスト有り、LOFTありと典型的なオシャレ施設。
だが、サツドラやドンキがありながら、歯医者まであって北海道らしいごちゃまぜ感満載だ。
アクセスの良さも魅力的なので、観光客だけでなく地元の人々にも人気がでそうな雰囲気がある。
水族館の雰囲気
4階ほとんど、チケットカウンターやショップが占めていて展示は少なめ、実質5階からが水族館。
それぞれの階毎、コンセプトに沿った展示があるので、それに沿ってレポートしていく。
5階 見えなかった世界を見つめる
水槽が沢山ならび、ネイチャーアクアリウムだったり、環境ごとに観察できたりする。
ユニークな形をした魚や、北海道の海に生息する生き物たちが展示され、水槽のデザインやライティングにも工夫があって、他の水族館よりは観察しやすい。
それぞれの水槽ごと、丁寧にうんちくも書かれていて、どんな場所にいる魚なのか分かり易い。
6階 ひとつの世界をともにする
AOAO Sapporoの最大の魅力は、何といってもこのフロア。
六角形のおそらく氷を模したであろう足場がある、大きな水槽のなかをペンギンが泳ぎ回っているが、若干の閉塞感は否めない。
他の水族館ではペンギンたちをガラス越しに見ることが多いが、ここでは阻むものは縁の壁だけで近い距離でペンギンを観察できる。だが某水族館のようなペンギンの散歩などはない。
ペンギンは時折、すぐそばまで寄ってくることも。ちょこちょこと歩く姿や羽ばたくしぐさ、時折じっとこちらを見つめる表情まで、細かい動きがしっかり見えるのが面白い。ペンギンの可愛らしさを存分に楽しめる。
この階で特に印象に残ったのはクラゲの展示。暗い空間の中で、ライトアップされたクラゲがふわふわと漂う姿は幻想的で、思わず見入ってしまった。
時間を忘れるような心地よさがあり、ずっと眺めていたくなるのは荒んだ生活をしているからだろうか?
もういっそクラゲになりたい。
ちなみにシャチなどの大型の海洋生物も見られるが、バーチャル映像。没入感を味わうことができるが、なんとも複雑な感じだ。

都会の水族館としての魅力
札幌の中心部に水族館というのは意外性がある。
アクセスの良さもあり気軽に訪れやすく、そこそこに落ち着いた雰囲気のなかで水族館を満喫できるのはいのもポイントだが、入場料2200円は正直痛い。
観光客かデートで良いとこ見せたい場合は良いかもしれない。友人とのお出かけにもぴったりとは言えないが、一度は話のネタに訪れてみるのも良いかもしれない。
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