当別町の町外れ、国道275号沿いの畑の中にある蕎麦屋、当別町のそば処福住。
昼時は満席で入れなくなる事もある、地元の人に愛されるお店です。
フランチャイズを離れた理由
「そば処 福住」という道内20店舗以上を構える、北海道では有名な老舗蕎麦チェーンです。
当別町の福住も、当初は「福住総本店」のフランチャイズとして開業したのですが、1995年に契約を解除して独自運営へ移行しました。
「なぜ脱退したのか」という公式な理由は公表されていません。ただ、公式サイトには「福住総本店とは一切の関わりがございません」と明記されています。
現在の営業方針を見る限り、自分たちの味づくりを重視した結果、独自路線を選んだのでしょう。
更科そばの印象が少し変わった

私が注文したのは「てんこ盛りえび天丼そばセット」、そばは冷たい方です。
運ばれてきてまず驚いたのは、そのボリュームでした。メニューに書かれている通りで海老天が5本も盛られ、思った以上に迫力があります。
さらに驚いたのは、そばの量でした。セットメニューというと、そばは控えめな量を想像しがちですが、この店ではそんな遠慮はありません。そばだけでも十分な量があり、かなりの食べ応えです。
まさに「てんこ盛り」の名前に偽りなしといったところでしょう。
このお店は口コミでも盛りの良さがたびたび話題になっています。
少食の方は注文の際に少し注意した方がよいかもしれません。
肝心のそばですが、この店で提供されているのは更科そばです。
そばの実の中心部分から採れる一番粉を使用しており、白く美しい見た目とのど越しの良さが特徴です。
実際に食べてみると、ツルツルとした喉越しの良さはそのままですが、ただ軽いだけではありません。
しっかりと食べ応えがあり、このボリュームでも最後まで飽きずに食べ進めることができます。
つゆも印象的でした。北海道では甘めの味付けが好まれる傾向があり、そばつゆも甘さが強い店が少なくありません。ここも確かに甘みを感じますが後味が残らず、飲み込む頃には鰹の風味がふわりとします。
公式サイトによると、冷たいそばのつゆには数種類の節を使用した特製の辛汁を使っているそうです。
そのためか、甘さの中にも出汁の輪郭がしっかり感じられました。
海老天もサクッと軽い仕上がりで、最後まで重たさを感じることなく食べ進めることができました。
当別の空気とこの店
実際に食べてみると、「うちはこの味でやりたい」というこだわりが随所に感じられました。
チェーン店の均一な味より、この店なりの答えを積み重ねてきた印象を受けます。
だからこそ、市街地から離れたこの場所まで地元の人が普通に訪れ、普通に食事をして帰っていくのでしょう。
フランチャイズを離れて独自の道を選んだという話にも少し納得できました。

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