北海道の冬のレジャーとして有名な「氷上ワカサギ釣り」。
「釣って楽しく、食べて美味しい」この釣りですが、自分で道具を揃えようと思うと、氷に穴を開けるアイスドリル、ワカサギ釣り用テント、椅子、竿、リール、糸、仕掛けなど、全て揃えるとなると万単位でお金がかかります。
そこで初心者の方におすすめするのが、道の駅しんしのつ「たっぷの湯」での「小屋釣り」です。
ここでは一定の金額を支払えば、道具を全てレンタルでき、しかも暖房のある小屋の中で快適にワカサギ釣りを楽しむことができます。
利用料金と受付の方法、3つの釣り場の紹介、そしてワカサギ釣りのコツ、テクニックまで、紹介して行きたいと思います。
「小屋釣り」の受付
道の駅しんしのつ「たっぷの湯」でワカサギ釣り(小屋釣り)をするには、まず道の駅の建物に入ってすぐ左にある券売機で、ワカサギ釣りのチケットを購入する必要があります。
料金は3時間で
- 中学生以上 2800円(土日祝:3000円)
- 小学生 1500円
- 未就学児 800円
となっています。(2024年の料金)
平日は予約なしでも利用可能ですが、土日祝は事前予約が必須です。
チケットを購入したら、それをフロントの人に渡して、「たっぷ釣り場」「北釣り場」「南釣り場」の3つの釣り場からいずれかを選択して、釣り場に向かうことになります。
3つの釣り場の紹介
道の駅しんしのつ「たっぷの湯」のワカサギ釣りにて利用可能な、3つの釣り場を紹介します。
たっぷ釣り場
道の駅しんしのつ「たっぷの湯」の建物のすぐ裏側にある釣り場です。
車で移動する必要がなく、トイレは道の駅の建物内の綺麗なトイレを使用できるため、最も初心者向きの釣り場です。
しかし釣果に関しては、あまり期待できない釣り場です。
北釣り場
道の駅しんしのつの駐車場から、西側に道なりに走り、車で約2分ほどのところにあるのが「北釣り場」です。
最初は場所がわかるか不安になりますが、釣り場入口には目印として「わかさぎ釣り」と書かれた赤いのぼりがあるので見逃すことはないと思われます。
「たっぷ釣り場」と違い、トイレは男女別の簡易トイレしかないので、簡易トイレが苦手な方は注意が必要となります。
釣果はかなり期待できます。
南釣り場
道の駅しんしのつの駐車場から右に出て、交差点を右に曲がり、車で約5~7分ほど走ったところにある、最も遠い釣り場が「南釣り場」です。
場所が最も遠く、わかりにくいという部分で初心者向きではありません。
トイレは北釣り場同様男女別になった簡易トイレのみとなります。
釣果期待度は北釣り場と同程度です。
各釣り場での手続き
道の駅しんしのつのフロントの方に渡された紙を、小屋の中にいるスタッフに渡し、代表者の使命を受付表に記入し、釣り竿、釣りエサ、仕掛けを借りて指定された小屋に向かい、氷上ワカサギ釣りの開始となります。
リールの使い方、仕掛けの付け方、など、わからない場合はここでスタッフの方に聞いておきましょう。
ワカサギ釣りのテクニック
私は4年程前からこのしのつ湖でワカサギ釣りをやった経験がありますが、実感として、ここのワカサギのサイズが年々小さくなってきている気がしています。
小さいワカサギは針が口にかかりにくく、釣るのが難しいです。
そこで、しのつ湖でのワカサギの釣り方のコツをいくつか紹介したいと思います。
エサは小さく切って付ける
道の駅しんしのつ「たっぷの湯」のワカサギ釣りの使用料に含まれている釣りエサはハエの幼虫の「白サシ」という虫です。
これだけで苦手意識が出てしまう人は結構いるでしょうが、がんばって付けなければ、釣りが始まりません。
どうしても虫が触れない人は、ピンセットなどの道具を使いましょう。
虫エサが気持ち悪いだけではなく、ワカサギ釣り用の小さい針に小さいエサを付けるのは、慣れていないと本当に難しいです。
そしてしのつ湖のワカサギは本当に小さいので、一つの針に「白サシ」を一匹そのまま付けると、エサが大きすぎてワカサギの口に入らない場合が多いので、「白サシ」を針に付けてから、半分、もしくは3分の1に大きさに切ることで、ちょうどいいサイズのエサになります。
これは私がスタッフの人にアドバイスされたことでもあります。
小さい針に小さいエサを付けて、さらに半分に切って仕掛けを水中に入れる、これがワカサギ釣りの最初の難関になります。
ワカサギがいるタナ(深さ)を見つけることが大事
「タナ」とは水面からの深さのことで、水面からどれくらいの深さのところにワカサギがいるか、というのを探るのが、釣果を上げるコツになります。
まず仕掛けを水底まで落として、そこで反応がなければ徐々にタナを上げて探ってみる、というのがセオリーです。
レンタルできる道具には水深を計る機能は付いていませんので、「水底からリールのハンドルを〇回転くらいのところ」、というアバウトな感じでタナを探ることになります。
ここのスタッフは親切な方が多いので、スタッフの方がワカサギがいるタナを教えてくれることもありますよ!
「アタリ」があったらタイミングよく「アワセ」る
「アタリ」=ワカサギがエサに食いついて、竿先がピクピク動くこと
「アワセ」=竿を上に鋭く動かして、魚の口に針をかけること
ワカサギの釣りかたは、まず仕掛けをワカサギがいそうなタナ(深さ)まで落として、竿先を2~3回軽く動かしてワカサギにエサをアピールします。
そうしたら竿を完全に固定した状態にして、竿先に意識を集中してアタリが来るのを待ちます。
ワカサギがエサに食いついたら竿先がピクピクと動きますので、そこで素早く10~20cm竿を上に動かします(アワセる)。
最近のしのつ湖においてはこの「アワセ」がとても重要で、ワカサギのサイズが大きかった頃はアワセなくてもワカサギが勝手に針にかかってくれることも多かったですが、ワカサギのサイズが小さくなった近年では、しっかりアワセなければなかなか針がかりしてくれなくなりました。
ワカサギが針にかかっているかどうかの確認
「アタリ」があって「アワセ」を入れ、「釣れた!」と思って仕掛けを巻き上げてきたら、魚がいない、というのは本当に初心者あるあるです。
これは「アワセてもワカサギが針にかからなかった」、ということで、とてもよくあることです。
アワセが成功して、ワカサギが針にかかっているかどうかを確認するには、アワセを入れてから一度竿を完全に止めてみるのがいいです。
魚が針にかかっていたら竿を止めても竿先が動き続けますが、かかっていない場合は竿先がまったく動かなくなります。
この方法で、魚が針にかかっているかどうかを大体判別できます。
仕掛けを巻き上げてきて、そこにワカサギの姿が見えた時。
その瞬間こそ、ワカサギ釣りの最高に楽しい瞬間です!
ワカサギが釣れたら道の駅のレストランで天ぷらに!
ワカサギが釣れたらスタッフの方にビニール袋に入れてもらい、道の駅しんしのつに戻りましょう。
ワカサギを道の駅内のレストランに持っていき、そこで一品注文すれば、釣ったワカサギを無料で天ぷらに調理してくれます。
たとえあまり数が釣れなくとも、自分で釣り上げたワカサギの天ぷらは、本当に美味しく感じますよ!
食事のあとは温泉「たっぷの湯」に
道の駅しんしのつ「たっぷの湯」でのワカサギ釣りの利用料金には、温泉「たっぷの湯」の1回利用料金も含まれています。
食事をとった後は、温泉を楽しんで帰りましょう。
温泉「たっぷの湯」は男女それぞれ露天風呂一つ、内風呂一つ、打たせ湯二人分、サウナ一か所、水風呂一つ、と決して大きい施設ではありませんが、札幌市内の温泉のように混み合うことは少なく、快適に入ることができる温泉です。
釣って楽しく食べて美味しいワカサギ釣り!
さて、道の駅しんしのつ「たっぷの湯」での氷上ワカサギ釣り(小屋釣り)を紹介してきました。
北海道の冬のレジャー、氷上ワカサギ釣りは、対象となる魚は小さいですが、細い竿先に意識を集中し、繊細なアタリを感じとってアワセが成功したときの快感は、大物狙いの釣りにも劣るところはないと思います。
そして見事釣り上げた後は、天ぷらとして食べる楽しみもあります。
家族みんなで楽しめ、そして暖房があるので寒さに凍えることなく快適に楽しめるこのレジャー、スタッフも本当に親切な人が多いですので、初心者の方もぜひ気軽に楽しんでいただきたいと思います!
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