誰もが一度は耳にしたことがある日本最北端の街、稚内。
私にとってここは、ふるさとです。
自分が生まれ育った稚内の魅力をお伝え出来れば嬉しいです。
宗谷岬へ
ある年、夏休みを利用して遊びに来た親戚を連れて宗谷岬へ向かいました。市街地を抜け、空港の横を通り、うねうねした海岸線の道を車で進むと、親戚は「思ったより遠いね」と言いながら、海を眺めて「色がちょっと違うね」とぽつりとつぶやきました。
内地から初めて来る人は、宗谷岬が市街地のすぐそばにあると思っていることが多く、「思ったより遠い」という感想は理解できます。しかし海の色が違うというのは意外でした。尋ねてみると、静岡の海に比べ、どんよりとしているように見えるのだそうです。
私はこの色が普通だと思っていたので、ちょっとした驚きです。
やがて広い駐車場の向こうに「日本最北端の地」と書かれた三角形のモニュメントが見えると、親戚は「おぉ、ここが日本のてっぺんか」と嬉しそうに言いました。
天気が良い日には、対岸にロシアのサハリンが見えることもあります。私が高校生のときは、教室の窓からその景色を眺めたことを覚えています。
こんなに近くに別の国が見える場所はなかなかないため、親戚は「こんな景色、他では見られないね」と感嘆していました。
散策していると、親戚が「木が低いね」とつぶやきました。
親戚曰く、「静岡の山や海辺で見る木に比べると、ずいぶん低く育ってるね」とのこと。見渡すと、風に耐えながら低く育った木々が揺れています。
瞬間、私は37年間気づかなかったふるさとの特徴にハッとさせられました。
稚内の洗礼
宗谷岬公園は、高台から広がる海の大パノラマが圧巻です。
宗谷岬は日本海とオホーツク海の海峡に面しており、風が絶えず吹き抜けます。夏でも最高気温は20℃前後、春は10℃前後、最低気温は1桁台。
静岡の親戚は「涼しいを通り越して寒い!」と話しながら、海風に吹かれながら帽子を飛ばされる始末。
長袖の上着は必須です。私はもう慣れっこですが、初めて来る人には「北端の洗礼」と呼べる体験かもしれません。
帰りは白い道を通って帰りました。
2011年に開放された道で、貝殻で敷き詰められた3kmのフットパス。雪解けの時期には閉鎖されることもありますが、光にきらめく白い貝殻を走り抜けるのは爽やかな体験です。
新しい発見
親戚との旅は、地元民の私にとっても新しい発見の連続でした。
誰もが一度は耳にした場所かもしれませんが、ぜひ自分の目で見て、風を感じ、思い出を作ってほしい。
稚内と宗谷岬を楽しんで欲しいと思います。
※画像はイメージです。


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