自然豊かな北海道。
その中でも気軽にバードウォッチングが楽しめる、ウトナイ湖の魅力についてお伝えします。
みんなのアイドル、シマエナガも生息していますよ!
ウトナイ湖とは?
ウトナイ湖は苫小牧市の市街地から、ちょっと外れた場所に位置する湖。
湖畔に広がる森や美々川やトキサタマップ川が流れ込み湿原には、様々な動植物が生息しラムサール条約の登録地にもなっています。
さらには野鳥の生息地、渡り鳥の中継地としても有数の湖の一つで、日本野鳥の会が保護センターを建設して野鳥の保護活動を行っています。
この湖では、季節により様々な鳥に出会うことができます。
一年中見られる鳥としてはアカゲラ、シマエナガ、オジロワシなど。
夏にはオオジシギ、キビタキなど日本で繁殖する鳥たちが、冬にはオオワシやオオハクチョウ、カモの仲間など北国から寒さを避けてきた鳥たちがやって、春と秋には北海道を通過する渡り鳥たちが休息を求めて湖に飛来します。
その代表がマガンです。
ウトナイ湖に行ってみた
私がウトナイ湖でバードウォッチングしたのは3月半ばで、公園内にはまだ雪が積もっていますが、夕方からは雨予報の温かい日。名古屋から太平洋フェリーを利用して2日間たっぷり海の鳥たちやイルカの群れを観察し、マガンの群れと北海道の天使 シマエナガを見るためウトナイ湖を訪れたのでした。
隣接する道の駅ウトナイ湖で苫小牧名物のクラフトスパイスカレーを食べ、遊歩道をのんびり散策します。
ウトナイ湖周辺には遊歩道が整備されており、とても歩きやすくなっていますので、子供連れでも十分歩けるのではないでしょうか。
遊歩道を横切るエゾシカの足跡を見つつ湖畔に出ると湖の一部が凍っており、その上にポツンとオオワシの姿が!
凍っていない湖面にはコガモやマガモも休んでいます。
しかし目当てのマガンが見当たらないなぁと残念に思いつつ岸辺を離れると、上空から独特な鳴き声が。
マガンの群れが今まさに湖へ飛来したのでした。
大きな体の鳥が20羽ほどいたでしょうか、首をまっすぐ伸ばし仲間と鳴き交わしながら優雅に飛んでいきます。
彼らが降り立った場所は遠い湖面でしたが、間近で飛翔する姿が見られてとても嬉しい!

シマエナガはどこ?
あとはシマエナガを見られれば目標達成で、湖畔から湿原方面へ散策を続けます。
湿原には木道が整備されていますがあまり広くはないので、立ち止まって観察や撮影する際は周囲にご注意ください。
開けた湿原の縁辺、小枝が入り組んだ低木のあたりから小鳥の声がしました。
期待しつつ双眼鏡を向けると、まさにシマエナガでした!
真っ白なお顔につぶらな黒い目、薄っすらと桃色がかった背中の模様。
可愛い!天使!グッズ爆売れも止む無し!
小首を傾げてこちらを見たり、仲間を追いかけ枝から枝へ飛び移ったり、一瞬たりともじっとしていません。
わくわくしながらカメラを構えますが、残念ながらシマエナガたちは絡まった枝の向こうから手前には来ず。しかし双眼鏡越しに愛くるしい姿を目に焼き付けることができました。
ここで天候が怪しくなってきたためウトナイ湖野生鳥獣保護センターへ避難することに。
こちらの施設は道の駅ウトナイ湖の隣にあり、ウトナイ湖の貴重な動植物についてわかりやすく学べる展示が充実しています。
今回は先に自然観察してから見学しましたが、事前にここで予習してから遊歩道を回るとより面白いと思います。
最後にもう一度道の駅に行きお土産を買い、バスで新千歳空港へ。
こうして私の北海道探鳥は幕を閉じました。
ああっウトナイ湖
気軽で手軽にバードウォッチングが楽しめるのがウトナイ湖のよいところです。
空港や市街地からのアクセスもよく、すぐそばに道の駅や野生鳥獣保護センターといった施設も充実しています。
ウトナイ湖野生鳥獣保護センターでは季節に応じた自然観察教室も開かれていますので、初心者から上級者まで魅力的な自然を楽しむことができます。
季節により異なる表情を見せるウトナイ湖。
あなたもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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