かつての交通インフラが垣間見える!札幌市交通資料館

札幌市交通資料館は、札幌市内の交通インフラである路面電車やバス、地下鉄についての歴史を学ぶことのできる施設です。
まずは、札幌市内の交通網の歴史を見ていきましょう。

目次

札幌市の交通の歴史に触れる(明治から大正まで)

札幌市の交通インフラの始まりはなんと、明治時代にまで遡ります。
かつて150年以上も前には、人びとは馬に乗って移動していましたが、東京から馬車が運び込まれたことで、人々の交通手段は主に、馬車へと変遷していきました。
しかし、馬車は長距離の移動には向いておらず、時代に取り残されていきました。

そして大正時代。
路面電車を走らせる計画が立てられたのでした。

大正7年(1918年)には、北海道の開道50年を記念した博覧会が、小樽と札幌で開催されることが決定。
名古屋電気鉄道株式会社から車両を購入し、札幌の街に路面電車が走ることになりました。

後に民間で走行を開始した路面電車は、『停公線』『南1条線』『南4条線』の3線。
路面電車は「チンチン」と警鈴を鳴らしながら走ったことから「チンチン電車」と呼ばれ、人々の暮らしを支える大切な存在になったのです。

札幌市の交通の歴史に触れる(昭和から)

昭和2年(1927年)、札幌市は札幌電気軌道株式会社の軌道事業を買収し、路面電車は札幌市営となりました。
さらに昭和5年(1930年)、札幌市営バスの走行が開始されました。

昭和26年(1951年)には観光客向けの定期観光バスの運行も開始され、昭和30年代に入ると人口の増加に伴い、バスの利用者が増えていき、昭和39年(1964年)にはついに、路面電車よりもバスの利用者が増える事態となりました。
この頃には北海道博覧会に合わせて藻岩山ロープウェイの開設も行われました。
昭和33年(1958年)のことでした。

昭和41年(1966年)、当時の札幌市民にとって嬉しいニュースが舞い込んできます。
それが『札幌オリンピック』です。
昭和42年(1967年)、地上で渋滞せず、雪道でも走行できる交通機関として、地下鉄の建設計画が決定しました。

昭和46年(1971年)2月、ついに札幌市営地下鉄南北線が開業し、2ヶ月後に札幌オリンピックが開催されました。
当時の人々の熱気はすごかったことでしょう。

現在の交通網

時は流れて平成、令和。
今でも市営地下鉄や路面電車は人々の暮らしには欠かせないものとなっています。
地下鉄は延伸され、『ポラリス』『シリウス』と呼ばれる路面電車も走るようになり、地元民のみならず観光客の交通手段としても機能しているのです。

展示品について

改めて、展示品を眺めてみましょう。
かつて使用されていた停留所の看板や、内装で使用されていたもの、懐かしの地下鉄券売機や改札口など、鉄道ファンには堪らない資料がたくさん並べられています。

歴史を読み解くことで、現在使用されている機器との違いが分かって、より一層楽しむことが出来るでしょう。

また、展示品の中にはさらにワクワクするものがあります。
博覧会の際に購入された車両のうちの1台(木製22号車)です。
現在は窓にプロジェクションマッピングが施されており、外から見ると乗客がいるように見え、中に入ると車両についての知識をアナウンスしてくれるため、大変学びになります。
外見のみならず内装もレトロで可愛らしく、とても写真映えするのではないかと思います。

もう一つの目玉、屋外展示

さらに鉄道ファンに喜ばれるであろうものが、屋外展示です。
屋外には、かつて札幌市内を走行していた市電やバスが展示されており、中に入ることの出来る車両もあります。
間近で運転席を眺めることが出来るので、ワクワクが止まらないことでしょう。

中には、映画「探偵はBARにいる」で実際に使用されていた車両もあり、俳優の大泉洋さんのサインを見ることもできます。
TEAM NACSのファンにとっては嬉しいサプライズではないかと思います。

いかがだったでしょうか

札幌市交通資料館は、冬季は閉館しているため、楽しむことが出来るのは暖かい時期だけです。
まさに、今が見頃です。

実際に使用されていた市電やバスを間近で見てみると、普段何気なく利用している車両がとても大きく感じられ、迫力に圧倒されるほどでした。
鉄道ファンのみならず、ぜひともこの迫力を味わってほしいと思いました。

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