空前のサウナブーム!「ととのう」とは? 北の聖地「ニコーリフレ」

コロナ渦中と言われるようになり早一年が経過しました。実はそのさなか、サウナがひっそりとブームになっていたことはご存知でしょうか?
おじさんの趣味といった印象が強かったサウナですが、現在では若者・女性にも広まりつつあります。

2015年から週間漫画雑誌「モーニング」にて連載されている「マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~」がその火付け役と言われ、2019年にはテレビ東京でドラマ化しました。
また、昨年2020年にはオリエンタルラジオの藤森慎吾さんが「Saunner of the Year(サウナーオブ・ザ・イヤー)」を受賞したことがニュースになり耳にした方もいるのではないでしょうか。

サウナ愛好家のことは“サウナー”と称され、サウナ人口としては月に1回以上利用するライトユーザーは1159万人、週に1回以上利用するヘビーユーザーは386万人もいるとされます。
この全国的なブームの裏には、火付け役の一人として札幌出身の松尾大さんの活躍は欠かせません。
松尾大さんは「ととのえ親方」の愛称で業界では親しまれプロサウナーとして普及に務めています。またサウナー専門ブランド「TTNE」を設立し活動の幅を広げている。

サウナといえばどんなイメージでしょうか?暑い、息苦しい、辛い、汗だくのおじさん客、冷たい水風呂といったマイナスのイメージが多かったサウナから、ブームもあり興味湧いてきた人もいることでしょう。

しかし入り方やマナーなど敷居を高く感じてしまうこともある人や、実際に行ってはみたもののイマイチ良さがわからなかった人もいるのではないでしょうか?

そこでこの記事ではサウナの効果効能・入り方・「ととのう」について簡単に解説!
サウナ入門編として全般的なことを一通り知ることができます!

最後に、北海道で最も有名なサウナと言っても過言ではない「ニコーリフレ」を紹介!その魅力について紹介していきます。

目次

サウナの効果 ①身体的効果

サウナの傾向効果には大まかに身体的効果と精神的効果の2つに分けられます。

身体的効果としてはまず、サウナに入った際の「温熱効果」が挙げられる。
サウナの場合、湯船に浸かる場合と違い水圧による筋肉や皮膚表層の血管の圧迫が起こらないため、体温上昇によって拡張した血管はそのまま拡張し続け、全身の血液の循環が活性化します。

通常全身の血液の循環を活性化するには運動が一般的ですが、サウナの場合じっとしているため年齢や体重に関わらず関節に負担をかけずにこの効果を得ることが可能となる。

温まれば湯船による筋肉の張りや体幹の腹圧の保たれている若者の場合は湯船の水圧によってマッサージ効果を得られることもありますが、高齢者の場合はこの水圧が心臓や血管の負担になることがあるため注意が必要です。

温熱効果により全身の血流が活性化することにより凝り固まった筋肉がほぐれ、老廃物が排出されることにより肩こりの改善や腰痛の改善が期待できます。また熱により細胞内のタンパク質がHPS(ヒートショックプロテイン)に変わる。このHSPは損傷した細胞を修復する機能があり身体の免疫力を高めます。

コロナ禍で有効な新型コロナウイルス感染症への治療法がない中、免疫力を高める健康法がメディアで取り上げられましたがサウナもときにそういった趣旨で注目されたことがありますが、それはこのHSPによる効果に着目したものでした。

また、水風呂においても肩まで浸かることにより、脂肪燃焼、冷え性改善、むくみ改善といった効果も期待できます。これは肩甲骨周囲に特に多い「褐色細胞」に刺激を入れることによる効果と考えられる。

褐色細胞は通常の脂肪細胞より遥かに多いミトコンドリアを含んでいることが知られる。その上エネルギー効率を高める活性物質(UCP1)が結合していることにより脂肪燃焼効果を発揮します。

これらの効果をあわせて、心血管疾患、認知症のリスク低下といった効果も報告されています。
ただし、水圧の負担がないとはいえ重度の心疾患やサウナ中の不調を感じた際には無理は禁物です。

サウナの効果 ②精神的効果

精神的効果はサウナからすかさず水風呂に入ることによりその効果を得られる。
サウナの暑い環境から水風呂に入り急激に冷やされることで強烈に自律神経を刺激、サウナ時とは逆方向ではありますが、同様に交感神経が優位に働きます。

サウナ・水風呂の目まぐるしい刺激・身体へのストレスにより身体はアドレナリン、ノルアドレナリン、エンドルフィンといった種々のホルモンが分泌される。これらのホルモンは血中濃度が半減するまでに2分ほど必要とし、直後の外気浴・休憩では副交感神経優位となりリラックス状態となる状態が合わされることで「ととのう」状態が生み出されると考えられる。

これらの自律神経とホルモンの反応の結果、
①DMN(デフォルト・モード・ネットワーク=脳活動によるエネルギー消費)の活動が低下→脳疲労の低下(低燃費自動車のような省エネ状態)、
②脳波のうちα波・β波・δ波の調整→決断力・集中力・想像力・覚醒度の向上(CEN(セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク)の活性化)、
③頭頂連合野の活性化→感覚の尖鋭化といった効果がもたらされます。

「サウナ好きには仕事ができる人が多い」「社長、CEOといった役職の人々にはサウナを趣味にしている人が多い」といったことを聞いたことがあるでしょうか?①〜③のような効果があるとすれば仕事効率は向上しクリエイティブな発想ができることは想像に難くありませんね。
また脳疲労がとれることで睡眠の質が向上するといった報告もあるとか。

サウナ・水風呂に入っているうちは異常なストレス環境のため、暇つぶしで流れているテレビなどの内容も入ってこないことがしばしばあります。必然と自身の呼吸・姿勢・発汗などに注意が向かうことがあり、意図せずとも強制的に「マインドフルネス」の状態になることもサウナの精神的効果の一つです。

「マインドフルネス」は瞑想などにより得られる雑念を捨て、“今ここ”に集中することを指す。人間は普段無意識に雑念に囚われ自身でストレスを増幅させてしまうので、それらをストレス環境で強制的に排することで脳をリフレッシュする効果があります。

サウナの入り方「サ法」

サウナのこれらの効果を得るためには効率的なサウナの入り方というものがあります。
前述の効果でもところどころ言及していますが、サウナ→水風呂→外気浴・休憩の3ステップからなり、温冷交代浴とも呼ばれる。

ブームの影響もあり、これらのサイクルを実践している人は2021年で27.3%に及ぶ。
サウナでは上記のサイクルを2〜4回程度繰り返すが、確保できる時間や体調・体質によって自身で決めて構わない。

1サイクル目から効果的に入るためには1周目前に5〜10分程度湯船に浸かる「湯通し」が重要となる。いきなりサウナからスタートしてしまうと身体が温まった程度で水風呂の時間になってしまうため、軽く身体を温めてからサウナに入ることが望ましい。

いざ、サウナへ。大概のサウナには備え付けのマットやバスタオルがあるためその施設のルールに従います。衛生面など気になる方は持参のサウナマットを使用するのも良いでしょう。
サウナ室はどの施設も2〜5段程度の段差になっており、初心者は最下層から始めると良い。上位の段は温度も高くなり慣れないうちは息苦しさ・暑さに耐えきれず身体が温まる前に出たくなってしまうためです。

サウナ時間はおよそ5分〜10分程度、玉の汗をかいて・拭ってを繰り返すようになったら、心拍数が平常時の2倍になった頃が出るタイミング。心疾患や高血圧・糖尿病といった基礎疾患のある方は決して無理をしないようにしてください。

つづいて水風呂です。桶で汗を流してから、あるいはシャワー(ぬるめ〜冷ため)で汗を流してから入ります。大きく息を吸い、吐きながら入ると冷たい水風呂も比較的比較的に入ることができます。初めてのときは冷たくてすぐ出たくなりますが、まずは10秒我慢。

すると体の周囲に体温で温まった水がまとわりつき、そこまで冷たく感じなくなります(これを「羽衣」といいます)。こちらも無理はしない程度に1分〜2分入ります。数十秒すると形容し難いドキドキ感・ふわふわ感・ボーッとする感じがしてきます。「ととのう」状態の始まりです。

この状態になったら水風呂を出ます。なれなかったとしてもせいぜい2分くらいで出るようにしましょう。身体が冷えすぎてしまいます。大体の施設ではイスがあるのであいていれば座ってみてください。
3ステップ目、外気浴・休憩です。「ととのった」状態が2分ほど持続、徐々に平時の状態に戻ります。
寒すぎない外気温であればぜひ外に出てみましょう。

腕や太ももに赤いもやもやの発疹が出ることがあります。「あまみ」といってサウナできっちり身体の芯まで温めたあとにしっかり水風呂で冷やせると生じるものでやけどなどの心配をする必要はありません。
手足が少し冷えてきたのを感じたら休憩終了、およそ10分程度です。

これらを1セットとし体調に合わせて2〜4セット行いましょう。外気浴・休憩後半の水分補給も適宜お忘れなく。

サウナ施設に行ってみよう!北の聖地「ニコーリフレ」

北海道のサウナといえば「ニコーリフレ」を思い浮かべる方も多いはず。
住所としては札幌市中央区南3条西2丁目14番地ニコービル4階。すすきの駅と豊水すすきの駅、狸小路の中間くらいにあります。
コロナ禍の緊急事態宣言や自粛期間中は正直なところ、近づきにくいエリアかもしれません。

会員登録は無料ですることができ、3時間1100円〜利用することができます(平日)。基本的にカプセルホテルの施設であるため、普段は男性のみしか利用することができませんが、時折レディースデーを設けることもあり、女性で利用してみたい方は公式ホームページで日程をチェックしてみましょう。

入浴施設は水素風呂、備長炭水風呂、ロッキーサウナ、ゲルマニウムミストサウナ、休憩用ベンチがあります。サウナ利用としては水素風呂で湯通し、ロッキーサウナと備長炭水風呂でととのっていきます。

水素風呂は悪玉活性酸素に結合し体外へ排出する効果があるとのことですが、以前に「水素水」について消費者庁が注意喚起を行った経緯などがあり、効果を信じるか否かは読者の皆様それぞれにおまかせすることとしましょう。ただし、単にお風呂としても低めの温度設定でじっくり身体を温めることができ体に負担をかけずサウナに向かうのに適した温度設定となっている。

ニコーリフレではサウナマットではなくバスタオルを腰巻きにして入る事になっています。サウナ室内は中央に炉がありその周囲で2段構造になっており12分計とテレビが設置されている。

定期的に熱波師によるロウリュウ・熱波が開催されます。10分ほど前からサウナ前で行列となるためタイミングを見計らって並びましょう。密になってしまうため、コロナ期間中はフェイスタオルでマスクをすることになっています。ロウリュウにより部屋の体感温度は100℃近くなり、タオルで吹きかけられる熱波を浴びると汗が吹き出してくるのを感じます。

サウナが終われば、次は水風呂。実はサウナは慣れてくると、ととのうためにはサウナそのものはメインではなく、水風呂がメインであることを実感するようになる。備長炭水風呂は肌触りがよく14〜15℃程度と少し冷ために設定されていますが備長炭のおかげで冷たすぎて刺すような痛みを感じにくくなっています。

大きい施設であるため、休憩のイスや座る場所も多めに確保されており、座れないことはほとんどないでしょう。タオルも無料の飲水も設置されているため手ぶらで行って構いません。

サウナ以外の設備も充実しています。アメニティはスキンケア、スカルプケア、ヘアセットに関するものは一通り設置されている。またリラクゼーションメニューも充実、定番のアカスリやマッサージ、館内着でのマッサージなど選べる幅が広いのが特徴です。

また食事、お酒・ドリンクのメニューも充実、サウナあとにはオロナミンCとポカリスエットで割った「オロポ」が定番。サウナ後の乾いた身体に染み渡っていきます。

その他、休憩スペースやそれに付随するマンガ、雑誌、新聞といった設備も充実!
料金には24時間というメニューもありますが、まさに丸一日楽しめる施設となっていることがおわかりいただけますでしょうか?

定期的に各種イベントも開催、ヨガ教室などをはじめちょっとした教室のイベントなども開催されています。詳しくは公式ホームページやSNSなどをチェック!

おわりに

いかがでしたでしょうか?
今話題のサウナについて解説、効果効能から入り方まで一通り知ることができましたね。
北海道を代表するサウナ、ニコーリフレについても紹介しました。おひとりでも、友人とでも一日中楽しめるスポットです。興味を持った方はぜひ一度足を運んでみてください。
それではよいサウナ生活を。

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※画像の一部イメージで、ニューリフレさんの施設内の写真ではありません。

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