北海道札幌市に位置する一級河川「豊平川」は、夏には花火大会やサイクリングロードが楽しめる場所。
ですが、そんな市民の憩いの場でもある豊平川周辺で怪奇的な事件・事故が頻繁に報告されているのです。
豊平川周辺で起こった怪異な事件
2021年11月、ある日の午前6時過ぎのこと。
豊平川河川敷で目撃した女性が、「人に火がついて燃えています、他に人はいない」と警察に通報があった。
警察と消防が現場に到着するとサイクリングロードのそばに男性と思われる焼死体が見つかり、その場で死亡が確認されました。
この事件では、周辺で出火元となるライターや油などは見つからず、警察は身元や死因の特定について捜査を進めているそうです。
この事件は未だに謎のままであり、人体自然発火の可能性も考えられています。
2003年の3月。
除雪作業の最中に行方不明になっていた26歳の男性が雪の中で発見されたという事件が報告されました。
北海道では雪が降っている夜間に人が横たわった場合、夜間でも完全に埋まってしまう可能性もあります。しかし繁華街のすすきのに程近い豊平川周辺は、深夜でも交通量が比較的多く発見されやすい。
いくら北海道といえ、街中で凍死することは非常に珍しいケースと考えられています。
他にも、河川敷でバーベキューを楽しんでいた女性が、豊平橋の上から見ず知らずの男性に自転車を投げつけられたと言う奇妙な事件も報告されている。
もちろんその女性はマナーを破っていた訳でもなく、突然のことで理由も解らないそうです。
原因を考察
札幌市在住の方ならご存知だと思いますが、このような怪奇的な事件・事故が頻発している豊平川、極端な上流や下流ならともかく、札幌の中心部近辺であれば人通りや交通量が多い。ましてや水位も浅いため、自殺に適した場所でもありません。
その穏やかさは、一度でも見た方なら、お解りいただけるでしょう。それにもかかわらず、特にこの辺りに住む方々の間では川の辺りで亡くなってしまった人に対して、「亡くなった」という表現よりも「連れていかれた」「持っていかれた」と表現することがあるそうなのです。
その原因として考えるのは、約100年前まで存在していた「白石遊郭」が関係しているのではないでしょうか?
遊郭は自らが水商売に参加する人もいますが、借金などの理由で強制的に労働させられる人も少なくなかったでしょう。その中には酷い扱いをされる事もあり、逃亡者が何人もいたそうなのです。こうした女性たちは、逃亡の際に豊平川方面に向かって逃げることが多かったようで、逃げ切れなかった者は水難事故を装って口止めとして殺害されることもあったと聞いた事があります。
最後に
日中はとても穏やかな豊平川ですが、こうした怪奇的な事件が絶えず起こるのは、遊女たちの怨念や不成仏霊が人々を道連れにしようとするからなのかもしれません。
歴史的にもいわくのあるこの場所を訪れる場合、一人で夜間は避けるなどの十分な注意が必要だと私は思うのです。
※画像はイメージです。
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