一般的に「そり」と聞くと、そり遊びを想像する人がほとんどですよね?
けれど北海道では、遊び要素とはかけ離れた用途でも「そり」を利用するのです。
道民の生活にどっぷりと根付いた「そり」について、いくつかのケースで紹介していきます。
ご高齢者にとっての「そり」
ご高齢の方たちにとって「そり」は、荷物運びにおおいに役立つのです。
そりを持ってお買物に行き、帰り道では夏季や雪のない地域のショッピングキャリー代わりとして、買った品物をそりに乗せて帰路へ着きます。
お米などの思い荷物も楽に運べますが、除雪されて地面がみえているような場所では難儀します。
子どもの移動手段としての「そり」
ベビーカーは雪の上では全く歯が立ちません。
一方、「そり」なら、子供を乗せてするすると進めます。
ベビー以外にも、夏場には幼稚園や保育園まで徒歩で登園されている方が使う場合も多いようです。
ぐずる子供も「そり」なら、すんなり乗ってくれる子が多い印象で、数人の子どもを乗せる事になっても、割合軽々と移動できます。
たまにソリから子どもが落ちてしまい、気づかづに親御さんだけソリを引っ張ってる姿を見かけることもあります。
「あれ?軽くない?」って、振り返ってはじめて居ないことに気づくのは道民アルアルですね。
スキーの時や雪かきの時にも「そり」は重宝
子どもたちをスキーに連れていくと、スキーやストック、それからブーツがかなりの荷物になります。
それを大きめのそりに乗せて、スキー場の駐車場内の移動や山まで行くこともあります。
自宅での雪かきの際にも雪を積んで、別の場所へ捨てに行くときにもそりは欠かせません。
私の「そり」の思い出
私が小学生だった頃、母の仕事が遅くなると連絡を受けると、姉と二人で保育園に妹を迎えに行く事がよくありました。
そりに毛布を乗せ、行く途中にお小遣いで大好きな駄菓子を買っていくのですが、園から外に出た妹はいつも喜んで感嘆の声をあげます。
そりに乗って毛布にくるまり、ニコニコと嬉しそうに食べながら、私たちが引くそりに乗って家に帰ったのでした。
忘れられない冬の日の「そり」のエピソードです。
このように「そり」は、北海道民の中では、冬の相棒とでもいえるアイテムなのです。
※画像はイメージです。
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