最近、運動してないな──と感じていませんか? 「仕事に追われる毎日だから休日はのんびり家で過ごしたい」というそのお気持ち、よくわかります。
私も当時は在宅仕事メインのインドア派で、外に出て運動なんてしてられないよと思っていました。
そんな私の考えも、あるアクティビティを体験したことでガラリと変わりました。
疲れている方にこそおすすめしたいリフレッシュ法をご紹介します。
タンチョウにも出会える!?自然を走るサイクリングロード
私が暮らす道東地域には、全長約25kmの自転車道が存在します。この「釧路阿寒自転車道──通称:湿原の夢ロード」はかつて石炭を運ぶ鉄道が走っていた元線路で、道中にはホーム跡なども見られる歴史と情緒あるサイクリングロードです。
「山岳エリア」「田園エリア」「湿原エリア」という3つのエリアに分かれていて、山林を抜けて野を走り、湿原の中を駆けていくルートは、ひがし北海道の大自然をめいっぱい満喫することができます。さらに、時期によっては道中にタンチョウを見かけることもできるとか。日常ではなかなかできない経験をしたい方にもおすすめのロケーションです。
初心者でもできた!初めてのサイクリング
サイクリングに明るい知人から自転車をお借りする機会があり、せっかくだからと地元のサイクリングロードに出かけてみることにしました。
私が挑戦したのは山岳エリアから田園エリアにかけて約10kmほどのコース。初心者ということで、ゆったり走って片道1時間ちょっとの小旅行です。
こちらでは、木々のアーチの中を駆け抜けていくというファンタジックで非日常のような体験ができます。自転車道全体は舗装されているのですが、山中ということで他のエリアに比べてやや道がガタガタしています。
できるだけ動きやすく、安全に配慮した格好で臨むのがベストです。また、休憩所までの間に自動販売機等は確認できなかったので、飲み物はしっかりと確保してからの出発をおすすめします。
長い森林のトンネルを抜けると、今度は雄大な景色が広がります。青みがかった遠くの山々と手前に見える鮮やかな緑の草原は絶景です。たまに放牧された牛も見ることができ、まさに「北海道」のイメージそのものが目の前に広がっていました。
この辺りではすでに足もこわばりつつありましたが、汗ばんだ体に受ける風と牧歌的で美しい景色を前にすると、なんとも心地いい疲労に変わっていくのを感じます。
残念ながら全エリアを完走することはできなかったのですが、途中に休憩所や目印となる施設があり「ここまで頑張ろう!」という目安があるのは助かりました。
乗り捨て可!旅行者にも嬉しいアクティビティ
「でも、近くに住んでいないと利用できないよね? 旅先に自転車は持っていけないし……」という方にもおすすめしたいのが、旅行者向けの乗り捨てプランです。市内で運営しているサイクルプロジェクトでは、片道利用可のレンタサイクルを行っているそうです。
自転車を借りた場所からコース上の温泉まで行き、そこで自転車を乗り捨て、公共交通機関を使って帰ってくる……といったフレキシブルな利用が可能なので、釧路周辺の旅行中にサイクリングを検討する方は、ぜひそちらもチェックしてみてください。
サイクリングロードの注意点
2024年8月現在、熊の出没が確認されたため自転車道の一部区間が閉鎖となっています。状況によって順次緩和される予定とのことですが、お出かけ前には最新情報のチェックを忘れないようにしてくださいね。
手つかずの自然を楽しむサイクリングロードのため、野生動物との遭遇もまれに起こります。写真を撮るために近づきすぎたり、刺激をしたりしないように、サイクリストとしてのマナーを心がけたいですね。
また、夏でも冷涼な気候で屋外のアクティビティにもぴったりな道東地区ですが、最近は日差しも強く気温が30℃に迫る日もありますので、熱中症対策は忘れずに行いましょう。
実際に体験してみて……
「体を動かすことがリフレッシュになる」なんて、それまで信じていませんでした。ですが実際に道を走ってみた時の何にも例えがたい爽快感に、私の価値観はガラリと変わりました。
陽気な日の光を浴びて、北海道の広い青空の下、風を切って進んでいく──こんな体験が近くにあったのかと、まさに魅力の「再発見」。
まだ経験したことのない地元の人にも、観光で道東へいらした方にも、自信を持っておすすめできるアクティビティとなりました。
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