冬の知床で寒さを楽しむ

4年付き合って結婚、そして5年目で離婚しました。
何故かと説明すると、元旦那が浮気して本気になってしまったから。
とっても簡単な説明になってしまうのですが、自分が1番信じていた人はあっさり消えてしまい人間不信に。

負けず嫌いな私はしっかり調停をして、貰えるものはきっちり貰い、弱い自分と強い自分と日々進んでいく中で本当に頑張っていたと思います。
バツイチになり、とっても傷ついて、ものすごく心が疲れていたんです。
その時に姉から一緒に旅行に行こうと提案があり、私が選んだのは「冬の知床」でした。

雪の中で自然を感じたい

北海道は2度目で、前回は思えば元旦那と。
新千歳空港から美瑛の綺麗な花畑を楽しんだり、富良野へ行ったり、旭山動物園行ったり、それはそれで楽しかったけれど・・・。
今回は姉と一緒にどっぷり大自然を味わい、心を癒やす旅です。

空港を降りた瞬間から真っ白、自分の背の高さを越す雪だらけ。
自分が予想していたより、もっともっと沢山の雪を感じることが出来ました。

最初に体験したのはガイドさんと一緒に行く、スノーシューを履いて森の散策。
自分が立っているのはいつも通りの地面と思っていたら、既にそこは２メートル以上積雪している雪の上。
間違えて冬眠から目覚めたクマに気づかれないようにと、食べ物は決してポケットやカバンに入れては行けないときつく注意されての出発でした。

ふわふわの雪を圧雪しながらふみしめて進み、クマが木に残した爪痕を見たり、山を進んで行くと見える滝を見に行ったり。
慣れない行き道は大変疲れるものでしたが、自分の辛かった日々の事なんて一瞬も思い出さずに景色に夢中になれました。

筋肉痛になりながらも夜は温泉に入り、ホテルビュッフェをで海鮮を楽しみ、アルコールがしみるしみる。
そんな雪の1日。

氷を感じたい

知床に来てやってみたかったこと、その次は流氷です。
埼玉生まれの私には、海だって特別なものなのに、流氷なんてとんでもない！
すっごく見てみたかった！

ガイドさんにお願いしてのオプショナルツアーで、車で海岸まで連れて行ってもらい服の上からドライスーツを着ました。マリンスポーツ経験済の私ですが、ドライスーツは初体験。これで水が入ってこないって本当なのかちょっとだけドキドキしつつの着替えです。
ちなみにドライスーツの下はふだん着ている洋服の上から着るんです。だから寒さにビビって腰にあてたカイロもそのまま。

初めて見た流氷は海も空も氷も、なんだか全部が綺麗すぎました。
ガイドさんの後ろを歩いて、海の中？上？？を歩いていく。岩場を乗り越えて海の方へ行ってたけど、今って私、どこにいる？
姉と「もうここって海の上ってこと？」とお互いキャーキャー確認しながら進みます。

海の青と、氷の透き通った青と、空の青さが全部リンクしていてとっても綺麗でした。
キラキラ光の加減で白と青が沢山目に入ってくる。
綺麗って言葉だけじゃなく、もっと素敵な言葉で表したいのにうまい言葉が思い浮かばない。とにかく自分が知っている青や水色じゃない、全種類の青を見たような気がします。

海の中へ

流氷の上に登ってみたり、思い思いに写真を楽しんでいたのですが、ガイドさんのオススメだった流氷の隙間の海に入るやつ。
分かりますか？
流氷の隙間にある海に入ってみよう、という遊びです。

ジャブンと入って頭まで潜ってしまうような海水はほとんどないので、腰まで浸かる海に入ってみるといった感じでしょうか。

私も姉もおそるおそる入水。
冷たいはずなのにドライスーツのおかげで、なんだか不思議な感覚。

顔だけは何も来てないからピリッと寒さを感じているのに、体は何の冷たさも感じてないのに目で見える私の足は氷水の中にある。
不思議！！！
そして大感動！！！

終了後、ガイドさんに流氷がとても綺麗に見える道へ案内してもらったり、ホテルへの帰り道には鹿がいたり。
やっぱり、来てよかった。

またいつか

自然は私の予想以上の感動を教えてくれて、知らない世界がまだまだ沢山あるって再認識させてくれたんです。
知床に元気をもらって、帰りました。

今は新しい旦那さんも見つかり、子供も産まれ、またいつか、家族と一緒に知床に行きたいと思っています。
子供にも私と同じような景色を味わってもらいたい。