散策路で愛犬の散歩をされている方々が多く見受けられる場所、『中島公園』。
都会の喧騒から切り離されたようなこの場所の少々小高い丘の上、桜の木々の間をよく見てみると、隠れた小さなドームの姿があります。
これこそが、今回ご紹介させていただきたい施設『札幌市天文台』です。
札幌市天文台とは
この天文台は、1958年(昭和33年)7月の『北海道大博覧会』に合わせて、雪印乳業(現在の雪印メグミルク)が建てたもので、当時はパビリオンとして使用されていたそうです。
博覧会の終了後に同社が札幌市に寄贈し、同年9月に市の天文台としてオープンしました。
以来、60年以上もの歳月を経てもなお、星を観測し続けています。
天文台の名物

天文台でひときわ目を引くのは、入り口の階段を登ってすぐの場所にある巨大な望遠鏡でしょうか。
これは口径20cmの屈折望遠鏡(F12)。現在は2代目で、40年以上も使用されているそうです。
望遠鏡を覗かせていただけるので、晴天であればその時期の星や太陽の様子を観測できます。
太陽は減光されており、実際に覗いてみると緑色に見え、かつて学校で習ったようなコロナやプロミネンスを見ることができるため、懐かしさとワクワク感が湧いてくることでしょう。
望遠鏡から観測できる様子はモニターでも見られるので、日中であってもなお星々が輝いているということに、宇宙の広大さを感じられますね。
この施設内には他にも、写真家の写した星空や、季節に合わせた様々な星座にまつわる物語や解説が壁に貼られています。
また、他では見ることのできないような大きさの星座早見盤が設置されており、子供から大人まで楽しめるような内容が盛りだくさんです。しかも日中(10時〜12時、14時〜16時)に無料で解放されているため、誰でも気軽に見学に行くことができるのです。
※月曜日、火曜午後、祝翌日、年末年始は休台
日本一小さな天文台

このように、札幌市天文台には非常に勉強になる要素がたくさんあるのですが、なんと敷地は52平方メートル。
建物の中は、一般家庭のリビングくらいの大きさしかないかと思います。
その広さから、札幌市天文台は「日本一小さな天文台」と呼ばれているのです。
夜間の天体観測

実はこの天文台は、月に数度ほど夜に開放されています。
予約は特に必要なく、季節に合わせた星の解説を聞きながら天体観測ができ、秋から冬にかけては天文台の中の屈折望遠鏡から、落ち着いた雰囲気の中で土星の輪までしっかりと見ることができます。
天文台の外でも係の方々が望遠鏡をセットしており、すばるやベガ、月のクレーターまで見せていただけて、特にすばるは星の集まりとなっているため、より煌めいているように感じられます。
これは一見の価値ありです。
このように、感動的な体験をさせていただける夜間の天文台なのですが、注意点があります。
冬の観測は寒いので、厚手の上着を着ることをおすすめします。
また、温かい飲み物を購入しておいたり、カイロを持っていくのも忘れずに。
防寒対策をしっかりしておけば、街の灯りに慣れた目でも、少しずつ夜空の星を肉眼で観測できるようになるでしょう。
札幌市天文台
今回は『札幌市天文台』についてのお話をさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
実は日中も星が輝いており、普段は太陽の光に隠れているとの話を伺い、それほどの太陽光の強さには驚きました。
もし中島公園を散策することがあれば、ぜひ、宇宙のロマンに浸ってみてほしいと思います。


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