札幌市内の商業施設「サッポロファクトリー」には「レンガ館」という名前の通りレンガ造りの建物がある。
レンガ館は外壁の一部が蔦の葉で覆われているのが特徴で、夏は緑色に、秋は赤色に、季節によって色を変える壁面が印象的だ。
僕は通勤時にこのレンガ館の前を通る。通勤途中の8時50分にときどき蔦の葉を見ては色の変化から季節の移ろいを感じてきた。
レンガ館の屋根付近の蔦の葉がほんのり赤くなっている事(赤い丸の部分)に気がついたのは今年の9月9日のことだった。
紅葉がはじまっている。もう秋である。
とびきり暑かった今年の夏が終わろうとしてるのだと感じ、同時に「あと何日で壁の蔦の葉全部が赤くなろうのだろう」と疑問に思った。
それからやく2ヶ月間、平日ほぼ毎日、通勤時にレンガ館の蔦の葉の様子を写真に撮って記録しているのだが、その写真を公開する先がなく、もったいないので、この「記事コンテスト」の応募を機に蔦の葉の色の変化について記事にさせていただきたい。
9月14日(火)
9月9日にレンガ館の屋根に小さい秋を見つけて以降、毎日のように通勤時にレンガ館をチェックしているが、たった5日過ぎたくらいでは全然変化がないようだ。色づき始めたら一気に紅葉すると思っていたけど全然そんなことはないらしい。
9月29日(水)
観察を始めてから2週間以上経った。9月がもう終わる。屋根付近の赤い面積が増えてきたが、初めのころと見比べても変化は少ない。いくら北海道といえど9月はまだ夏みたいなとこあるし、紅葉はまだ気が早すぎたかもしれない。10月に期待。
10月14日(木)
10月14日。観察し始めてから1ヶ月経った。当初は1ヶ月もしたら全体が真っ赤になるだろうと思っていたが全然そんなことなかった。見積もりが甘すぎた。思っていたよりも紅葉が広がっていくのはゆっくりなようだ。
この日、レンガ館とは別のアトリウム館の中に入ったところ大きなクリスマスツリーが出ていた。もう冬である。
僕がレンガ館を毎日のように眺めて秋を待っている間に施設の中ではもう冬の準備をしている。冬を迎える前に早く秋の紅葉を見せてくれサッポロファクトリー。
10月22日(金)
10月も後半に差し掛かった。まだ面積的には緑色の方が大きい。最近、気温が下がってきたのでそろそろ本格的に紅葉が進みそうである。
一方、クリスマスツリーはというと、オーナメントの飾り付けを初めていた。着々と冬に向けて準備をしている。やばい。紅葉よりもツリーの方が変化が著しい。
10月26日(火)
先程の写真から4日しか経っていないがかなり赤くなった気がする。
夕方のニュースでもう峠では雪が降ったと言っていた。一気に気温が下がって紅葉が進んだのかもしれない。
一方でクリスマスツリーは飾り付けが終わっていた。これだけ見ると完全に冬の写真である。冬が秋を追い越したように感じた。(11月3日からはツリーがライトアップするみたいです)
10月31日(日)
10月31日。この日は日曜日で仕事は休みだが、10月最終日にどれだけ赤くなっているかが気になってレンガ館まで来てしまった。
観察し始めた頃と比べるとかなり全体が赤く染まってきた。というか最後の1週間で一気に紅葉が進んだ。後少しで全体が赤くなりそうである。
約2ヶ月前の9月9日とは色が全く違う。
記事の締め切りが10月31日までなので、以降の写真は載せられないが、レンガ館の紅葉の見頃としてはもう少し後の11月上旬あたりになりそうである。
今あなたがこの記事を読んでいる頃がちょうど見頃かもしれません。みなさんサッポロファクトリーに行きましょう。
1993年生まれ、愛知県出身。23歳の時に札幌に移住しました。移住理由が特にないので聞かれるたびに返答に困っています。テキトーに「過ごしやすいから」と答えています。
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