「なんだこの行列」
2021年11月下旬のある日。藻岩山の展望台に着いたときに真っ先に思ったことだ。
大混雑の藻岩山
こちらの写真を見ていただきたい。
テーマパークもかくやというほどの大行列である。それは4階建ての建屋からはみ出てはるか坂の下まで伸びていた。外から上のフロアを見上げれば、建屋の上層階でも人が列をなしているのが見て取れた。
あわててネット検索。藻岩山が人気の観光スポットであるのは知っていたが、ここまで混雑するほどだったか。
理由はすぐに分かった。
「さぁ!まわろうSAPPORO~見どころ施設無料化キャンペーン~」が開始していたのだ。
これは新型コロナウイルスで落ち込んだ観光需要の喚起を目的としたキャンペーンで、札幌市の観光施設の入場料や、展望台へ向かう交通機関が無料になるというもの。
藻岩山の場合、普段は大人1名往復で1800円ほどかかるロープウェイとミニケーブルカーの料金が、なんと無料。
その結果、藻岩山は山頂にたどり着くまで1時間以上待つ大人気スポットになっていたのだった。
どれくらい待てば頂上に上がれるのか見当もつかない。近くにいた最後尾札を持ったスタッフに確認する。
「今からですと並び始めてから下山まで、往復で2時間半くらいかかりますね」
その間にも続々と人は増えていく。筆者は覚悟して寒空の下待つことを決めたのだった。
筆者は行列に好んで並ばないほうで、それこそコロナ前からアトラクションに乗るために何十分も待つようなテーマパークは何年も行ってない。せいぜい好きなラーメン屋に30分並ぶくらいだ。
だから、このような行列に並んだのは本当に久しぶりだった。
ロープウェイに乗るまで1時間20分!
建屋の中に入るまで、実におよそ40分。とうに日は沈んでおり、首都圏に住んでいる身としては寒い。
建屋に入っても行列は続き、ようやくロープウェイに乗れた頃には、待ち始めてから1時間20分が経っていた。ロープウェイは感染対策で定員を通常の半分にして運行していたが、それでもかなりの混雑だ。
山の中腹でロープウェイからケーブルカーに乗り換える。ロープウェイで人数制限をしているからであろう、こちらはさほど待たずに乗ることができた。
展望台は混んでこそいたが人が多すぎて動けないということはなく、札幌の夜景を楽しむことができた。
行きは待ったが帰りは待たず
頂上にある幸せの鐘を鳴らした後、展望台を一周しつつ夜景を撮って下山する。山頂の滞在時間は20分程度。
下山時はケーブルカーもロープウェイもほとんど待つことなく、20分ほどで下山できた。
その後、タクシーでマジックスパイス本店を訪問し魔法をかけられてきたのだが・・・これはまた別の話。
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さて、「さぁ!まわろうSAPPORO~見どころ施設無料化キャンペーン~」は終了してしまったが、12/20現在、関連するキャンペーンとして「さっぽろキラキララリーバス」というものが運行されている。札幌の中心街から藻岩山をはじめとした観光地を周遊するバスだ。
コースは「もいわコース」「テイネオリンピアコース」の2種類あり、乗車料金は1日乗り放題で500円(もいわ)〜800円(テイネ)となっている。
今後もこういった観光需要喚起のためのキャンペーンは行われる可能性があるので、札幌に行く予定ができたらまず札幌市のホームページをチェックしてみると良いだろう。
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