休日に朝から遊んで過ごせるスポットを探していた我が家、小樽にある「おたる水族館」を訪れました。
「坂の町」と呼ばれる小樽だけあり、駐車場からの道のりはもちろん水族館、遊園地内まで坂が多い。
移動だけでもなかなか体力を使うものの魚の観賞やイルカショーに加えて、海獣公園での迫力あるショー、安価で楽しめる遊園地などたくさんの魅力が満載で、子どもが飽きる暇のないスポットでした。
子連れ視点での体験談を交えながら、おたる水族館の楽しみ方を詳しくご紹介します。
施設概要

おたる水族館は小樽市祝津の海沿いに面しており、小樽市街地から車で約15分ほどの距離にあります。観光地として人気の小樽運河エリアからもアクセスしやすい立地です。
一般的なのは移動方法は車やバスですが、小樽運河贈位にある船乗り場から観光船で海から向かう方法もあります。カモメに餌をを投げながら向かう海上のルートは、子どもにも大人にも特別感のある移動手段です。
高台に広がる本館からは海を一望でき、海獣公園や遊園地を含む広い敷地がゆるやかに海側へ続いていく構造が特徴です。メインの水族館本館に加え、急な坂を下りた先に広がる「海獣公園」、そして隣接する小さな遊園地「祝津マリンランド」もあり、複数の施設を一度に巡れるような楽しさがあります。
水族館全体の魅力
本館では、北海道周辺の海に棲む生き物を中心に多様な魚類が観察でき、大きな水槽の前では子どもたちが魚の群れに夢中になって楽しんでいました。入ってすぐの水槽には大きなエイが泳いでいて、長男は「これも魚なの。大きすぎない?」とその迫力に驚きながらも近づいていました。
順路は分かりやすく、一本道になっている場所も多いため、小さな子どもが前に進んでしまっても見失う事がほとんどなくて安心です。
館内にはベビーカーで移動しやすいルートもあり、子連れでも無理なくまわれます。
2歳の次男は、360度から眺められるドーナツ型の大水槽を特に気に入っており、上から見たり下から覗いたりしながら楽しんでいました。
奇抜な演出は少ないものの、生き物を丁寧に見せる展示が中心で、落ち着いて観賞できる“王道の水族館”といえる場所です。ゆっくり魚を見たいご家庭にも向いています。
坂を下りた先の海獣公園とイルカショー

本館から外へ出て海沿いへつながる大きな坂を下ると海獣公園があります。海獣公園はアザラシ、トド、セイウチ、ペンギンなどの鑑賞や、エサやり、水中眼鏡を利用した水の中の生物の観察コーナーなどがあります。
短い間隔で連続してアザラシやペンギンなどのショーは行われるため、どれを見ても迫力があり、とても見ごたえがあります。特にトドのジャンプやセイウチのコミカルな芸は人気が高く、観客の笑い声が響く楽しい時間でした。
ただし、海獣公園へ向かう道のりは急斜面で、行きも帰りもかなり体力を使います。子どもが走り出すと止まれずに転倒したり、他の来場者とぶつかる恐れがあるため、必ず手をつないで慎重に歩く必要があります。
イルカショーは海獣公園と本館から少し離れた場所で行われます。かつて見られた水しぶきの演出などは廃止されましたが、高いジャンプやスピード感のある動きは健在で、水に濡れずに迫力ある演技を楽しめます。
レトロ遊園地「祝津マリンランド」

本館の向かい側にある「祝津マリンランド」は、観覧車やメリーゴーラウンドなどの昔ながらのアトラクションがあるチケット購入制の遊園地で、すべての乗り物が300円以内で利用できるため、お財布に優しく「ちょっと乗ってみようか」と気軽に体験しやすい雰囲気があります。全体的にコンパクトな規模の遊園地で、アトラクション同士の距離は近く、回りやすい点が便利でした。園内の途中には、水を霧状に吹きかけて涼めるミストの休憩場もあり、暑さの残る9月の来訪時には特に助かるスポットでした。
園内を走る豆汽車の存在も特徴的です。ゆっくりと園内を一周する姿はレトロで親しみやすく、ゴーカート乗り場付近には豆汽車専用の小さな踏切があります。時折ゴーカートが豆汽車の通過待ちで止められる場面もあり、昔ながらの遊園地らしい光景にどこかほっとするような雰囲気がありました。
我が長男は、特にモータボートがお気に入りの様でした。乗ると自動でくるくると水面を回るタイプのシンプルな乗り物ですが、本人はとても気に入ったようで、降りるとすぐに「すごい楽しかった」と笑顔で話していました。普段は慎重な性格の長男が、乗っている間は何度もこちらに手を振ったり、終わったあとに「もう一回乗りたい」と何度も言っていたことから、本当に楽しかったのだとよく伝わってきました。
また、来訪時は休日だったにもかかわらず、待ち時間ほぼゼロで乗り放題でした。
訪問アドバイス
館内外の移動には急な坂が多く、長距離の移動もあるため、タイムスケジュールを観ながら休憩をしっかりとるとよいです。尚、坂道では子どもが走り出さないよう手をつないで歩くなど、安全面への配慮も大切です。
海獣公園ではショーが連続して行われるため、事前に時間を確認しておくとスムーズに回ることができます。尚、しっかりと見たいショーがある場合は、その前のショーを早めに切り上げて次のステージに向かうなどすることで、混雑する前に比較的見やすい場所を確保できるのでお勧めです。
遊園地はショーの時間に合わせて最後に立ち寄ると動きやすく、全体の回り方が安定します。
おすすめポイント
- ショーが短い間隔で続き、海獣公園では子どもが飽きずに楽しめる点
- 遊園地は安価かつ混雑しにくく、親子でのびのび遊べる
- 水族館本館は動線が分かりやすく、子連れでも回りやすい構造である
- 展示内容が分かりやすく、初めて水族館を訪れる幼い子どもでも興味を持ちやすい
- 観光船で向かうアクセス方法があり、移動自体が思い出に残る体験になる
気になるポイント
- 海獣公園までの坂が非常に急で、移動には体力と安全への配慮が必要な点
- 施設全体にレトロさがあり、最新の水族館に慣れていると古さを感じる場面あり
- 遊園地のゴーカートは操作が難しく、特に小さな子どもの利用には注意が必要
- 遊園地には身長制限のある乗り物もあり、年齢によっては乗れないものがあり
- ショーはどれも混雑してることが多く、早めの観覧場所を確保をしないとしっかり見ることができない
おたる水族館
おたる水族館は、水族館としての楽しさはもちろん、海獣公園の迫力あるショーやレトロな遊園地「祝津マリンランド」など、親子で一日中遊べる魅力がそろっています。
坂が多いなど体力を使う場面もありますが、その分だけ体験できる内容は豊富で、子どもにとっても思い出に残るスポットです。観光船で向かうなど移動自体も楽しめる要素があり、小樽観光の行き先として検討しやすい施設です。家族で小樽を訪れる際には、ぜひ候補に入れてみてはいかがでしょうか。


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