北海道旅行といえば車移動が便利で、ほとんどの場合がそうだと思います。
北海道に観光に来て、あえて電車で移動もなかなか良いのでは?と思うのです。
北海道〜電車の旅
オススメなのは札幌から小樽。札幌から乗り換え無し、40分ほどで到着しますので、ワタシ的に飽きずに電車の旅を楽しめる、ちょうどよい距離感ではないでしょうか?
さて、札幌から小樽に向かうためにはJR函館本線を利用します。
函館本線は北海道最古の鉄道開業区間を含み、大きな特徴として、海岸線ギリギリを通っているのです。
Googleマップなど、地図を検索していただければよくわかると思いますが、海岸線に逆らうことなくそのまま線路が引かれて、銭函駅から小樽築港までのほとんどの区間で続きます。
そのため、大きな車窓から日本海が飛び込んでくるようにうつります。見渡す限り一面の海なのに、自分は電車のシートに座っている。電車がガタンゴトンと揺れる音に波の音が加わり、ぼーっと景色を見るうちについウトウト。
海に包まれているようなそんな気持ちに浸ることができるでしょう。
海の色
ところで海の色って何色だと思っていますか?
沖縄の真っ白な砂に映えるエメラルドグリーン、瀬戸内海の穏やかな青でしょうか?
私は神奈川県出身なので、海の色と言われて真っ先に思い浮かぶのは、濁ったような緑色。
北海道の海を見て思った色は紺碧。見ただけで冷たさが伝わってくるような、深い深い紺色の海。
吸い込まれそうなほど透き通っていてどこまでも吸い込まれていってしまうような、美しくも恐ろしい、そんな海の色です。
天気が良いと白波が鳥やウサギのように跳ねて見え、その鮮やかさが一層、北海道の海の色を物語ります。
思い出すあのとき
出発前は、小樽に着いたらあれを食べよう、これも見ようと子どものようにはしゃいでいたのに、電車に乗ってしばらくすると静かに物思いにふけっておりました。
でも小樽駅に近づくにつれて、街並みが見えてくると観光しに来たんだったと。あっという間に元気を取り戻し、何事もなかったかのように私は電車を降りました。
観光スポットをまわり、美味しいもの食べて小樽を目一杯楽しんだものの、一番に思い出すのは映画のワンシーンのような風景に包まれた、わずか40分足らずの乗車時間。
旅行から帰った今でも、時々ふっと思い出すのです。一人ぼっちで海に抱かれたあの美しい時間を。
※画像はイメージです。
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