北海道といえば鮭!斜里町オンネベツ川鮭鱒観覧施設の紹介

北海道といえば、おいしい食べ物と雄大な景色・・・そして鮭!

でも北海道で泳いでいる鮭を見かけることはあまりありませんよね?まして遡上する姿なんて滅多に見ることはできません。
でも、そんな鮭の姿を観察することができる施設があるのです。
今回は、斜里町の「オンネベツ川鮭鱒観覧施設」を紹介したいと思います!

目次

オンネベツ川鮭鱒観覧施設とは?

オンネベツ川鮭鱒観覧施設は、知床半島・斜里町真鯉にあります。オンネベツとは漢字で書くと「遠音別」。アイヌ語で「大きな親である川」という意味で、オンネベツ川は遠音別岳から流れる川です。

オンネベツ川鮭鱒観覧施設は、国道334号線沿いをオンネベツ川河口を少し入った場所。
施設といっても建物があるわけではなく、柵が設けられ少し整備されているだけで、自然に近いまま観察しやすくなっています。この少し上流にふ化施設があり、その手前まで観察することができます。

遡上する鮭の姿に感動

オンネベツ川鮭鱒観覧施設では、8月中旬頃から9月下旬頃までカラフトマスの遡上が見られます。10月に入るとシロサケが遡上してきます。
10月いっぱいは遡上が見られますが、8月下旬から9月中旬頃にたくさんの鮭が見られる可能性が高いようです。

多い時では川面が黒く見えるほどの魚がいて、その光景は圧巻です。

外洋で餌を捕食して大きく成長した鮭は長旅の最後、産卵のために生まれた川を遡上します。最後の力を振り絞って遡上し、川底に産卵床をつくり繁殖させ、その役目を終えた鮭は命が尽きます。
命をかけた最後の大仕事に挑む鮭の姿に感動し、大自然の凄まじさを感じます。

釣りは禁止

この周辺の釣りは、河口から沿岸、沖合500mは5月~8月31日までが禁止、河川内は年間を通じて一切禁止されています。つまり、産卵前の時期に釣りを禁止することで、川に遡上する鮭を守っています。
私達が食している筋子やいくらは川に戻る手前の海で捕獲されたものです。

秋は道東で鮭を見よう

いかがでしたか?大自然の貴重なシーンを、直接見られることはなかなかありません。こうして間近に見ることができる場所がありますので、産卵の時期にはぜひ立ち寄ってみてください。
長旅の最後を迎える鮭の姿に励まされることと思います。

私も道東に住んでいたことがありますが、漁師じゃなくても鮭を釣る人が多くてびっくりしました。

ちなみに、産卵を終えた鮭のことを「ほっちゃれ」といいます。「ほっちゃれ」は産卵のために蓄えた栄養を出し切ってしまっているので、油が抜けていておいしくないそうです。ただ、鮭とばを作るのには向いているそうです。
鮭とばや、味付けを濃く作るちゃんちゃん焼きなどは、もしかしたら昔から鮭を食べてきている食文化から生まれたものかもしれませんね。

北見市には「ほっちゃれ」の名がついた銘菓があります。方言の面白さと子孫繁栄、命をまっとうすることの喜びを込めて名づけられたそうです。道東での鮭の馴染み深さを感じるネーミングですね。

みなさんもぜひ、オンネベツ川鮭鱒観覧施設で命がけの遡上を見学してみてください!お菓子の「ほっちゃれ」もおいしいのでお忘れなく!

※画像はイメージです。

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