地獄の谷の鬼花火

冬の北海道、寒い日が続くと体の芯からポカポカになれる温泉が恋しい!
ということで、今回は北海道の中で温泉地として有名な登別に行ってきました。

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登別温泉の源泉地、地獄谷

北海道を代表する温泉地であり、日本の10大温泉地にも選ばれている登別温泉。
豊富な湯量と硫黄香る乳白濁色の湯を代表とする9種類の泉質を支えているのが、登別温泉の源泉地である地獄谷です。

今も白煙をあげている日和山の噴火活動によって生み出された地獄谷は遊歩道が完備されており、散策を楽しむことができます。遊歩道から硫黄が析出して黄色がかっている荒々しい岩肌から、高温の蒸気が吹き出し煮えたぎっている様子を間近でみることができ、ここが地獄だと言われたら納得してしまいそうな見た目をしています。

訪れたのが土日だったのでかなり観光客も多く、海外からの観光客も数多くいました。地熱でポカポカしていたため北海道の11月とは思えない暖かさで、散策の最後の方はコートを脱いで歩いていました。
遊歩道を歩いて行くと突き当たりに、柵に囲われた小さなと鉄泉池と呼ばれる間欠泉があります。鉄泉池の湯の温度は約80度もあり、湯煙が立っているのをかなり近くでみることができます。

以前は池の中にコインが投げ入れられていたそうですが、今は注意書きの看板があるためコイン等は見当たらず。柵がそれほど高くないため、私は写真を撮るときにスマホを落としそうになりヒヤッとしました。皆さんも行ったときは気をつけてくださいね。

大湯沼川天然足湯

地獄谷を散策し終わったら、次は大湯沼遊歩道を進んでいきます。
地獄谷展望台から急勾配の斜面や階段を登り、軽いトレッキングコースのような道で、私は普段の運動不足が祟ってかなり体力的にキツく、途中息切れしていました。体力のない方だときつい道のりかもしれません。

案内の看板に沿って20分ほど歩いて行くと、急に視界が開け大湯沼を望むことができます。大湯沼は日和山の水蒸気爆発によって形成された爆裂火口跡で、底からは約130度と高温の硫黄泉が噴出しているそうです。
大湯沼から溢れ出た湯はコバルトブルー色の大湯沼川となり流れています。大湯沼を横目にさらに車道を進んでいくと天然足湯の看板が見えてきます。ここまで来たら足湯までもう少しです。

ここから階段を降りていくと大湯沼川に沿った山道となります。川沿いに沿って5分ほど歩くと、木造の足湯スポットに到着です。地獄谷はかなり混雑していましたが、ここまで来る人は少なく、10人いるかいないか位の人しかいませんでした。
源泉は高温ですが川を流れていくうちに温度が下がっていき、足湯は約40度程でちょうど良い温度になっています。自然に囲まれた足湯で、少しとろみのある乳白色の湯に足を浸すと、気分は極楽浄土。今まで歩いてきた疲れも一気に吹き飛びました。
足湯の底には砂利が引いてあり、整備されているため怪我の心配なく安心して利用することができます。地獄谷からは少し歩きますが、時間があれば絶対に行ったほうが良いスポットです。

地獄の谷の鬼花火

地獄谷では夜8時から地獄の谷の鬼花火というイベントが不定期に開催されています。
地獄の谷に棲んでいるとされる湯鬼神(ゆきじん)達が幸せを願い、人々の厄を持ち去りしために、鬼花火を打ち上げるというイベントです。

ちょうど訪れた日にイベントがあると知り、早速ネットで予約して参加してきました。
湯鬼神達は地獄谷を背景にゆっくりと登場してきます。銅鑼と和太鼓の音に合わせて湯鬼神が舞う姿は迫力満点。湯鬼神の格好と地獄谷の背景がマッチしてとても幻想的な雰囲気でした。

舞が終わったあとは本命の花火です。鬼花火では通常の打ち上げ花火ではなく、手筒花火という1メートルほどの竹筒に火薬を詰めたものが使用されています。
手筒花火は人が抱えながら行う吹き上げ式の花火で初めてみるとインパクトが凄いです。音に合わせて湯鬼神たちが花火を吹き上げていき、10数メートルもの火柱が並んでいる様子は息を呑む美しさで、歓声もかなり上がっていました。花火は何回か吹き上げてくれるのでシャッターチャンスも満載です。

イベントが終わったあとは今までの厳かな雰囲気とは一転、湯鬼神達が観客に手を振り、記念写真の撮影の列もできていました。また、私は参加しなかったのですが鬼花火終了後に人数限定で手筒花火を体験することもできるそうです。もし予定があればイベント開催日に合わせて旅行を組むのも良い思い出作りになりそうです。

旅のまとめ

今回の登別旅行では、普段絶対にみることができないような風景を楽しめる地獄谷や、自然の中でのんびり日常を忘れることができる大湯沼川天然足湯を堪能することができました。
運よく地獄谷の迫力満点の花火イベントも参加することができ、とても満足度の高い旅行になりました。

温泉や登別温泉や地獄谷、CMでお馴染みののぼりべつクマ牧場や登別伊建時代村、登別マリンパークニクスなど観光地が数多くある登別。地獄谷では鬼花火以外にも様々なイベントが開催されています。
札幌から車・電車で約1時間半とアクセスも良いので、北海道に来た際には登別に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

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