野付半島は北海道東部にある知床半島と根室半島の中間に位置した半島です。日本最大級の砂嘴(さし)で半島の付け根にあたる部分が標津町、その先の部分が別海町になります。
野付半島、野付湾はラムサール条約に登録されており、見どころ満載な独特の風景が広がっています。
砂嘴とは?
砂嘴(さし)とは岸沿いに流れる海水によって運ばれた土砂が堆積してできる海上に長く突き出た地形です。細長く不思議な形をしている野付半島は全長約26㎞もあり、日本で最大級の砂嘴です。道道950号が走っており、車でも半島に入ることができます。
自然豊かな野付半島
野付半島は野付風連道立自然公園に属し、野付半島の付け根から野付半島ネイチャーセンターまでの15㎞はフラワーロードと呼ばれています。フラワーロードでは5月~10月あたりまで黄色いエゾカンゾウや赤いハマナスの群落を観ることができます。原生林が海水で浸食され風化したトドワラ(立ち枯れたトドマツ)やナラワラ(立ち枯れたナラ)はなかなか観ることができない風景です。
北海道遺産 打瀬船
野付湾では6月中旬から7月末までと10月中旬から11月中旬までの年2回、打瀬船によるホッカイシマエビ漁がおこなわれます。野付湾は水深約1mと浅く、アマモという海草が育っています。アマモは魚貝類の産卵場所、隠れ家になっており、そのアマモを守る為、動力ではなく、帆をはり風の力で動く打瀬船で漁がおこなわれています。打瀬船は北海道遺産に登録されています。
漁の時期はたくさんの打瀬船が湖面に浮かんでいるのを観ることができます。夏の漁の時期だけ、野付半島ネイチャーセンターのレストランでホッカイシマエビの「踊り食い」ができます。
尾岱沼漁港 観光船
尾岱沼港から観光船が出港しており漁の時期は打瀬船を船上から観ることができます。8月から9月上旬にはゴマフアザラシを間近に観察でき、早春から晩秋にはタンチョウも飛来します。
まとめ
野付半島、野付湾は北海道の東部らしい風景が広がっており、めずらしい動植物を観察できます。また打瀬船は時期が限定されますが、是非観ていただきたい北海道遺産です。
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