2022年の秋、これまで行ったことのなかった、道東地域への旅行を決行しました。
その目的は、釧網本線を走る釧路湿原ノロッコ号です。
くしろ湿原ノロッコ号とは?
くしろ湿原ノロッコ号は、トロッコ客車を使用した臨時快速列車で、ノロノロ走るトロッコだからノロッコ・・・安直ながら、列車の特徴をよく捉えたネーミングです。実際すごくノロノロ走っていました。
私はこれまでに何度かトロッコ列車に乗車したことがありますが、ここのトロッコは別格!
なにしろ湿地帯のなかを列車が走るので、動物たちとの出会いや普段ではまず見ることが出来ない光景の数々!
くしろ湿原ノロッコは、釧網本線の釧路駅から塘路駅までを走っています。終点の塘路駅からさらに網走までローカル線で出るもよし、折り返して釧路へ戻るもよし。
塘路駅には駅の中に喫茶店もあり、列車の発車時刻までコーヒーを楽しむことが出来ます。
三色丼とお酒を片手にいざ乗車
釧路駅から早速塘路行きのノロッコ号に乗車します。中ではお土産品の購入ができるよう、車内販売カウンターがあり、食事がしたかったのでビールと駅弁の三色丼を購入しました。
ノロッコ号は静かに釧路駅を後にし、同時に私もビールを開けて、久々の一人旅に乾杯して三色丼を頬張ります。
しばらくは北海道の雄大な景色を軽やかに進み、途中の遠矢駅を通過すると、釧網本線は釧路湿原の中へと入っていく。列車が本当に今にも止まりそうなくらいの速度で、ノロノロと走ります。
ゆっくり走ってくれるから、森の中に目を凝らしていると、エゾシカやタンチョウなどに出会えます。
この日も、沿線の湖畔や線路際でエゾシカを何度か見ることが出来ました。列車の中から動物の姿がこんなにたくさん見られるとは思っておらず、お酒を飲んだことを少し後悔。もう少し集中して楽しむべきだったかもしれません。
いや、お酒が入っていても楽しかったんですけどね。
車内の放送では、動物が見える度にいる場所を教えてくれたり、沿線の解説をしてくれたりします。
野生の動物はすばしっこく、自分だけの力ではなかなか見つけられません。しかしこの列車では、沿線を知り尽くした乗務員さんが私たち乗客の代わりに動物を探してくれます。
ありがたいサービス、その放送を聞いて喜ぶ乗客を見てまたほっこり。
終点での一服
人情に溢れた列車旅は、終点の塘路駅に到着しました。
そこで待っていたのは先述した喫茶店の美味いコーヒー。
マスターは鉄道が好きなようで、喫茶店の調度品は鉄道関係の品々が多く、私は大興奮でコーヒーを楽しんだのはいうまでもありません。
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