ニセコアンヌプリは、標高1308.2mのニセコ連峰の主峰。
名前の由来のはアイヌ語で「峡谷にある川の源になっている山」を意味しているそうです。
ニセコアンヌプリの登山道や沼で見られる、夏の花々を紹介します。
イソツツジ
イソツツジは常緑樹で樹高が50cm前後であり、枝先端に多数の白い花をつけます。花弁は5枚で長いので目立つ雄蕊が10本あり、樹木と葉と花を含めた全体にはシャクナゲのような雰囲気があると思います。
夏の緑の中の真っ白な花は、見る人にすがすがしい感じを与えるでしょう。
シラタマノキ
シラタマノキは樹高が30cm程度の常緑樹。楕円形の小ぶりの葉を有し、夏に5mm程度の釣鐘形の薄赤く小さい花をつけ、秋になると白い玉状の果実となります。
コケモモ
コケモモは樹高が10~20cmの常緑広葉樹であり、冬でも葉を落としません。地中の根茎を伸ばして株が広がり、酸性の場所を好み、マイナス40℃でも耐えることができます。
夏に淡い紅色がかった白色の花をつけます。
ガンコウラン
ガンコウランは、ツツジ科の常緑小低木で、雌雄異株です。茎が地面を這い上部が斜めか直立して延び、葉が茎に密生しています。晩春から初夏にかけて小さい赤紫色の花が咲き、黒色の果実をつけます。
ハクサンチドリ
ハクサンチドリは、ラン科の高さ10cmの多年草の高山植物であり、湿り気のある場所に生えます。
夏にやや赤みを帯びた薄紫色の美しい花をつけ、花のつき方が千鳥の飛ぶ姿に似ているのでこの名前がつきました。
コバイケイソウ
コバイケイソウは、ユリ科シュロソウ族の多年草で比較的湿気の多いところを好みます。高さは1mほどになり、夏に穂の先に密集した白い花をつけます。
花径の先端部は両性花で横に伸びる花は雄花で、光沢のある硬い長楕円形の葉が茎に互生しています。
全草にアルカロイド系の毒性分を有し、誤食すると最悪の場合死に至りますのでご注意ください。
エゾカンゾウ
エゾカンゾウは多年草で、夏に草丈60cm前後の花茎を伸ばし、橙色がかった黄色の直径7cm位の百合の花形の花を咲かせます。
リュウキンカ
次にリュウキンカは、キンポウゲ科の多年草です。茎は直立し花茎の高さは15~50cmになります。
5~7月に直径が3cmに近い黄色い花をつけ、花弁はなく花弁に見えるのは萼片(がくへん)です。
シラネアオイ
シラネアオイはシラネアオイ族の多年草で、深山の植物です。高さは20~30cmで、夏に花をつけます。花弁はなく、7cmほどの大きさの美しく淡い紫色の萼片があります。
最後に
登山道では夏季に咲く様々な花を楽しめ、山々を歩く人々にとって、心のやすらぎになり疲労を回復できることでしょう。
※画像はイメージです。
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