夏は30度を超え、冬はマイナス30度近くまで下がり、寒暖差およそ60度。
冗談みたいですが、名寄では毎年の話なのです。
名寄市は旭川市のさらに北、人口約2万5千人ほどの小さな街。
名産品はもち米、アスパラガス、煮込みジンギスカン。
観光地としての知名度は正直高くないし、道民でもピンと来ないぐらい。
名寄の自慢は気温差だけじゃありません!
雪は量より質
名寄の売りは雪質です。
パウダースノーを超えたシルキースノーがウリで、細かく、軽い。
日進にあるピヤシリスキー場は、雪質の良さで冬になると海外客も訪れることもある、穴場です。
しかし、ニセコのような混雑とは無縁で、リフト待ちで心が折れることもありません。
ひときわ澄んだ冷たい空気の中を、さらさらとしたシルキースノーをかき分けて滑るスキーは快適。
他では決して味わえない-30度は、最初は痛いと思うこともありますが、慣れてしまえば「気持ち良い」に変わります。
名寄は別の顔を持つ
冬の話ばかりされがちだが、春から夏の名寄も悪くありません。
春は芝桜、夏はひまわり畑と美しい風景がひろがります。
特に夏は暑いのですが湿気が少なめで快適、空が異様に高く感じます。
名寄公園には、全国ではココにしか無い珍しいSL排雪列車「キマロキ」が保管されていますので、鉄道ファンの方に取っては垂涎モノなのです。
名寄の飯
名寄の特産は、どれも地味ですが安定感は抜群。
美味しいもの、美味しい店がいくつもあるなかで、個人的おすすめは「焼きとり 玉ちゃん」です。
メニューはどれも安くて美味しそう。
「もつ5本、精肉5本」で頼むのが定番で、ビールと一緒の頂く旨さといったら、たまりません。
しかし忘れてならないのは、観光客向けの店ではないので、営業時間は16:30〜21:00(当時)と短い。
常にお客がいる理由は単純で、うまいからです。
お土産は
「名寄でお土産は?」と聞かれえば、答えは一択。
道の駅なよろで、ソフト大福。
名寄産もち米を使っていて、しっとりとうまく、観光バスが必ず止まる理由になっているらしいのです。
中身もこしあん・つぶあんだけじゃなく、青えんどう、しそ、かぼちゃ、ハスカップ、バターコーン、メロン等など、とても豊富。攻めすぎに見えますが、どれもちゃんとうまい。
甘いものが苦手ならピヤシリ燻製たまご。
濃い味と風味でお酒のおともにぴったりなので、酒飲みへの土産としては最高です。
まとめ:名寄は「わざわざ行く価値」がある
名寄は便利じゃなく、観光地としても目玉や派手さもなく、でも寒さは本気で容赦がありません
それでも、来てみれば解ると思う良さがあります。
一度、訪れてみてください。
※画像はイメージです。


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