大満足な森の中の空間！ナチュの森

10月の休日、札幌近郊からのドライブの目的地として遊べる場所を探していた我が家は、白老町にあるナチュの森へ訪れました。
もともと廃校だった小学校をリノベーションして生まれ変わった施設には、自然に囲まれた広大な敷地に遊び場や食堂、香りの体験エリアなど多彩な空間が集まっています。

来訪した日は、キッチンカーなども出ており、家族連れで大変賑わっており、屋内の有料スペース「遊びの広場」は入場制限がかかるほどでしたが、子どもが自然の中でのびのび遊べる貴重な場所だと感じました。

実際に訪れた体験をもとに、「ナチュの森」の魅力や訪問時のアドバイスをお伝えします。

施設概要

ナチュの森は、スキンケアブランド「ナチュラルアイランド」が、森・香り・水をテーマに手がけた自然体験型の複合施設です。
かつての校舎をリノベーションして誕生した建物は、当時の温かみと名残を感じられる空間となっており、その中には「ナチュラルファクトリー北海道」「森の工舎」「ナチュラルガーデン」「ナチュラルファーム」「あそびのひろば」など、複数の体験施設が点在しています。

子供を遊ばせるエリア「遊びの広場」や「ナチュラルガーデン」は利用料金が設定されていますが、屋内外で楽しめる施設が揃っているため、家族や個人の過ごし方に合わせて多様な利用が可能です。特に夏は水遊び目的で訪れる家族連れが多く見られます。アクセスは白老ICから車で約10分と良好で、広い駐車場も完備しています。

ナチュの森ができるまで

公式サイトのストーリーによると、ナチュの森は「人が自然に触れ、心と身体を整えられる場所をつくりたい」という想いから生まれた施設です。
長年、北海道の植物を研究しスキンケアづくりを行ってきたナチュラルアイランドが、より多くの人に“北海道の自然の力”を体験してもらえる場所を目指して構想されたとされています。
また、白老町に近い倶多楽湖の湧水の清らかさに魅了されたことも、自然の恵みを活かす場所づくりへの思いを強めたエピソードとして紹介されています。

廃校となった旧白老小学校の校舎を活用し、自然を守りながら人が集える空間として再生。植物の香りや森の気配を感じられるエリアづくりが進められ、現在のような複合型の自然体験施設へと発展しました。自然との共生をテーマに作られた背景があるため、園内の建物や装飾、導線にも「自然に寄り添う」姿勢が感じられるのが特徴です。

遊びの広場

「遊びの広場」は木を基調にした温かみのある空間で、ふわふわの滑り台やトランポリン、おままごとセットなど、幅広い年齢層の子どもが安全に楽しめる設備が揃っています。来訪日は休日ということもあり子どもが非常に多く、遊具の順番待ちや取り合いの場面も見られました。

おままごとが大好きな次男は八百屋のままごとセットがお気に入りのようで、ずっと店番をしながら気で出来た野菜を並べ、滞在時間の3分の1をそこで過ごしておりました。

6歳の長男はサイバーホイールというドーナツの様な穴の空いた風船に入って転がれる遊具を楽しんでいましたが、人気の遊具で独占されている時間も多く、なかなか順番が回ってこない場面もありました。体育館を改装したこのエリアはとにかく子供が走り回り、たくさんの遊具も点在しているため、利用時はぶつからないよう気を付ける必要があります。
尚、来訪時は入場制限がかかっており、入るまでは10分程度の待ち時間がありました。

森の校舎と香りのラボ

森の校舎は、かつての小学校をリノベーションして作られた温かみのあるエリアで、ナチュの森の中心的なスペースで、先述の遊びの広場ともつながっています。
1F中央の入り口を過ぎて受付をした先には複数の施設が集まっており、その中でも我が家が子連れで楽しめたのがフレグランスラボでした。

香りのラボは、果物や植物などいろいろな物の香りを体験できる静かな一室で、棚やテーブル一面に香りの瓶が並び、好みの香りを探すことができます。
入室時は室内に対して「いい匂いだね。」と喜んでいた我が家の長男でしたが、実際に瓶のフタを開けると「なんか思ってたのと違う…」と少し戸惑い気味でした。「これは甘いかな？これは草みたいな匂いする」と短い言葉で感想を伝えながら、一つずつ確かめて楽しんでいました。

次の予定もあったため我が家は校舎の２Fへは行けませんでしたが、期間限定の展示や3000冊の本がそろう森の図書室があり、こちらも人気の様でした。

ナチュラルガーデンとナチュラルファクトリー北海道

ナチュの森の屋外エリアの中心となるのが、有料エリアのナチュラルガーデンです。夏季は水遊びエリアが人気で、浅い水路やミストが設けられ、小さな子どもでも安心して遊べる環境になっています。訪問時は秋だったため水遊びは出来ませんでしたが、夏には水着姿の子どもたちでとても賑わうようです。ほかにもターザンロープや横幅の広い滑り台などもあり、子供たちを遊ばせるには十分な空間でした。

ガーデンに隣接しているナチュラルファクトリー北海道には食堂があり、我が家もここで昼食をとりました。訪れた13時過ぎにはメニューはいくつか売り切れも出ていましたが、提供される料理はどれも丁寧に作られていました。特に小学生以下向けのキッズメニューはリーズナブルで、我が家の二人の子どもはそれぞれ大満足の様子でした。

訪問アドバイス

ナチュの森を訪れる際は、休日の混雑を想定して計画するのがおすすめです。遊びの広場は特に混雑しやすく、入場制限がかかる場合があります。早めに訪れるか、混雑ピークを避けるとスムーズです。（我が家はお昼時だったので10分も待たずに入場できました）

図書館などもある為、予め遊ぶ目的や時間を決めてスケジュールを立てるとスムーズです。
夏に水遊びをする場合は、タオルと着替えがあると安心です。食堂は人気メニューが売り切れる可能性があるため、早めの利用がおすすめです。屋外と屋内を行き来できるため、天候に合わせて柔軟に過ごし方を変えることができます。

おすすめポイント

• 屋外と屋内の両方で遊べるため天候の影響を受けにくい
• 廃校を活用した施設で独特の温かみがある
• 夏は水遊びが楽しめて子どもが喜ぶ
• 香りの体験ができるラボは大人にも人気
• 自然が多く親子で散策しやすい環境

気になるポイント

• 休日は混雑しやすく遊びの広場は入場制限がかかることがある
• 遊びの広場は遊具の取り合いが起こりやすく親の声かけが必要
• 食堂では時間によって売り切れになってる食べ物もある
• 工場見学や水遊びなど体験が幅広く、一日では回りきれない場合がある
• 子供が楽しめるスポットは有料な場所が多い

ナチュの森のススメ

ナチュの森は、自然に囲まれた環境で屋内外どちらも楽しめる貴重な家族向けスポットです。
廃校から生まれ変わった温かい空間に遊び場や体験施設がそろい、子どもの年齢や季節に合わせてさまざまな楽しみ方ができます。

白老周辺で子連れでのお出かけ先を探しているご家庭は、ぜひ一度訪れてみて下さい。