夏休みの大型連休、道の駅スタンプラリーで道東方面を回っていた我が家は、「道の駅あいおい」に立ち寄りました。
当初の計画ではスタンプを押して、次の目的地へ向かうだけの予定でしたが、駐車場に車を停めた瞬間、目に飛び込んできた大きなクマの看板と、映画のセットのように並ぶレトロな列車たち。
「これはスタンプだけで帰るのはもったいないね」と家族全員の意見が一致し、急きょ時間を取って立ち寄ることにしました。
思いがけず滞在時間が長くなった「道の駅あいおい」の体験をレポートします。
施設概要
「道の駅あいおい」は、阿寒湖と美幌・網走方面を結ぶ国道240号沿いに位置し、津別町の市街地から少し離れた、静かな森に囲まれた場所にあります。
この道の駅の大きな特徴は、1985年に廃線となった旧国鉄相生線の終着駅「北見相生駅」の跡地を活用している点です。隣接する相生鉄道公園には、当時使われていた駅舎やホーム、車両が保存されており、鉄道の歴史を身近に感じることができます。
敷地が広く屋外中心の構成のため、子ども連れでも周囲を気にせず過ごしやすい環境です。
敷地内には、名物スイーツのクマヤキを販売するクマヤキハウス、地元で長く親しまれてきた豆腐店、地元産そば粉を使った十割そばの飲食コーナーなどがあり、休憩だけでなく食事や散策も楽しめる道の駅です。
廃線の記憶を未来へ
かつて津別町相生地区には、森林資源の輸送や地域住民の移動手段として国鉄相生線が走っていました。しかし利用者の減少などにより、1985年に廃線となります。
多くの場合、廃線後は駅舎や線路が撤去されますが、相生では「鉄道があった証を残したい」という地域の思いから、駅や車両が保存されることになりました。
その後、2003年に道の駅として整備され、現在の形になります。
相生鉄道公園

車を降りてすぐ、長男が真っ先に反応したのが森の奥に見える駅舎でした。
相生鉄道公園には、実際に使用されていた気動車や客車が保存されており、間近で見ることができます。
線路の上を歩けるエリアもあり、普段はなかなかできない体験に子どもたちは大興奮でした。
長男は、自分よりもはるかに大きな車両を見上げて「大きいね」と何度も眺め、ホームに立ったり、駅舎内を見学したりと、ただ見るだけでなく歩いて回れるのも魅力です。
今回は中には入りませんでしたが、駅舎はカフェとしても利用されており、列車を眺めながらひと休みできる場所になっています。
クマヤキハウス

道の駅の敷地内でひときわ目立つのが、オレンジ色のログハウス風建物「クマヤキハウス」です。
ここで販売されているクマヤキは、クマの形をした焼き菓子で、津別町出身の造形作家・大西重成氏がデザインを手がけたものです。
熊をモチーフにしたユーモラスなデザインは見た目のインパクトが強く、ふんわりとした生地、小麦本来の甘みが特徴のつぶあんの美味しさ。販売開始後まもなく評判を呼び、来訪者が増えるきっかけになりました。
今回は定番のクマヤキと、豆乳クリーム入りのナマクマを購入し家族で分けあって食べることにしました。
2歳の次男は、クマの形そのものが気に入ったようで、食べる前から大喜び。生地は香ばしく、甘さも控えめで、大人が食べても満足感のある味でした。
物産館や近隣施設(豆腐/アート)
物産館には、相生地区で長く作られてきた手作り豆腐が並んでいます。大豆の味がしっかり感じられる豆腐ということで、人気です。
たくさんの人が購入している様子が見られましたが、道東連泊を予定していた我が家は購入を断念しました。購入するとおからをいただけるようなので、日帰りや近隣に宿泊する予定の方にはうれしいポイントだと感じました。
また、今回は立ち寄れませんでしたが、近隣には「くまやき」の大西重成氏の作品を展示する私設美術館「シゲチャンランド」があります。相生鉄道公園の車両の塗装にも同氏が関わっており、道の駅全体と世界観がつながっているのも特徴です。
鉄道遺産と個性的なグルメが共存する、少し珍しい成り立ちの道の駅です。
訪問アドバイス
訪れた日は、クマヤキのほかに期間限定の出店があり、昼前から賑わっていました。
こうした出店商品は早めに完売することもあるため、見かけたら先に購入しておくと安心です。
クマヤキは比較的回転が早いものの、タイミングによっては行列ができることがあります。
昼前後は観光客が集中しやすいえですが全体的にコンパクトなため、そこまで煩雑にはならないかと思います。
我が家は物産館、鉄道公園とクマヤキの飲食含めて30分~1時間程度の滞在で十分満足出来ました。
おすすめポイント
- 本物の車両を間近で見学できる相生鉄道公園
- 見た目も楽しい名物スイーツのクマヤキ
- 地元で長く親しまれてきた豆腐やそばが味わえる
- レトロな列車や駅カフェなど写真映えする環境
- 車通りから離れ、子どもが歩きやすい敷地構成
気になるポイント
- クマヤキや豆腐などの人気商品は、時間帯によっては昼過ぎに売り切れてしまうことがある
- 屋外展示が中心のため、雨天時や悪天候の日は足元や見学環境に注意が必要
- 飲食コーナーや物産館は、観光施設としては閉店時間がやや早めに設定されている
- 自然に囲まれた立地のため、夏場は虫が多く、虫よけ対策をしておくと安心
- 冬季は積雪状況によって、保存車両の一部が見学できない場合がある
道の駅あいおい
スタンプを押すだけの予定が、30分~1時間でしっかり堪能できた道の駅あいおい。
保存車両を間近で見られる相生鉄道公園や、名物のクマヤキ、地元に根付いた豆腐など、短時間でも満足度の高い要素が揃っていました。
屋外中心で子どもが歩きやすく、ドライブ途中の休憩を兼ねて立ち寄りやすい点も魅力です。
道東方面を巡る際には、ぜひ訪れてみてください


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