北海道厚真町に新しい燻製文化の発信拠点が誕生!
北海道厚真町で、燻製文化を広める新たな拠点が誕生します。築40年の古民家を改築し、地域交流の場を創出するプロジェクトが、燻製工房Thmeyによって立ち上げられました。2026年1月からはクラウドファンディングも開始され、厚真の森に佇む古民家が、地元の人々と旅行者が集い、繋がる新しい場所へと生まれ変わる予定です。

厚真町を「旅の目的地」へ変える挑戦
「これまで通過点となりがちだった厚真町を、旅の目的地として訪れる人を増やしたい」という熱い思いから、燻製工房Thmeyの代表、山下裕由氏は2023年に起業型地域おこし協力隊として厚真町に移住しました。豊かな自然と資源に恵まれながらも、その魅力が十分に伝わりきっていなかった厚真町に、新たな観光の可能性を見出したのです。
工房名「Thmey(トマイ)」はカンボジア語で「新しい」を意味し、地域に新たな可能性を生み出すという願いが込められています。これまで、無添加・保存料不使用にこだわった燻製商品の開発・製造を行ってきた山下代表は、「食」を通じた厚真町の魅力をさらに広げるため、古民家改築プロジェクトに踏み切りました。

「厚真の豊かな自然の中で、旅行者が本物の北海道の魅力に触れられる場所を作りたい。この町には多くの人に知ってほしい宝物がたくさんあります」と山下代表は語ります。
カンボジアとの絆から生まれた特別なカシューナッツ
山下代表は、カンボジアの医療系NGOで現地スタッフとして活動した経験を持っています。その滞在中、現地の友人と共にカシューナッツの栽培現場や加工工場を訪れ、世界で最も大粒で甘みのあるカシューナッツに出会いました。「現地での出会いが燻製へと導いてくれました」と振り返る山下代表。
現在も、カンボジアの友人の協力を得て、厳選された高品質なカシューナッツを個人輸入しています。「市場には出回らない特別なカシューナッツを直接取り寄せることで、他にはない味と品質を実現できています」と、山下代表は自信を見せます。

退職後の北海道旅行で偶然燻製と出会った山下代表は、その製造工程を調べるうちに「自分らしさを前面に発揮できる職業」だと感じ、紋別市の老舗燻製店で修行を積み、燻製技術を習得しました。
「燻製には食材の旨味を凝縮させながら保存性を高める特性があります。カンボジアから直接仕入れる最高級カシューナッツと厚真町の木材による燻製の組み合わせは、まさに私のライフストーリーそのものです」
地域資源の循環を生かした持続可能な取り組み
燻製工房Thmeyの大きな特徴は、厚真町の基幹産業である林業を活かした資源循環の取り組みにあります。町内の木工作家が製品を作る際に出る木くずや、原木シイタケ農家が菌種を植える際に出るドリルくず、さらには剪定されたハスカップの枝、伐採後に板材として活用されない細い枝などを地元の林業者から譲り受け、燻製の燻煙材として活用しています。

「厚真町の森の恵みが、そのまま燻製の香りとなって食材に移り込む。この地域ならではの循環を大切にしています」と山下代表。この取り組みは、単に廃材を減らすだけでなく、厚真町の森の多様な表情を燻製の香りという形で表現することにも繋がっています。
「木を食べるシリーズ」燻製カシューナッツ5種の魅力
燻製工房Thmeyの看板商品が、「木を食べるシリーズ」の燻製カシューナッツです。このシリーズは、異なる5種類の広葉樹チップを使って燻製したカシューナッツのコレクションで、それぞれの木が持つ個性的な香りを楽しめる逸品です。
「木によって生まれる香りの違いを、食を通じて体験してほしいという思いから生まれました。まさに『木を食べる』という新しい体験です」と山下代表は説明します。

5種類の燻製カシューナッツそれぞれの特徴は以下の通りです。
エゾヤマザクラ:繊細で甘い香りが特徴。カシューナッツの自然な甘みと見事に調和します。
シラカバ:クセが少なく芳醇な燻製感と香ばしさが際立ちます。あっさりとした薫香がお好みの方におすすめです。
ナラ:強い燻香とビターで深みのある味わい。ウイスキーや黒ビールなどに合わせると格別です。
カエデ:爽やかな薫香とメープルシロップを連想させる甘みがあります。おやつや間食にもぴったりです。
ハスカップ:北海道厚真町は作付面積日本一を誇るハスカップの生産地です。秋から冬にかけて剪定される枝を活用して燻製しました。和風を感じさせる香りとカシューナッツの甘みが強く出るのが特徴です。
いずれも厚真近郊の木くずを使用し、添加物や保存料は一切使用していません。燻製の温度と時間を絶妙にコントロールすることで、ナッツの食感を損なわずに香りを移し込む技術が光る商品です。
燻製の香りに包まれる交流拠点の特徴と今後の展望
今回改築を目指す古民家は、厚真町の森に佇む築40年の建物です。このプロジェクトは、厚真町の新しい観光拠点となり、燻製文化の発信基地となることを目指しています。
古民家を改修し、旅行者が厚真町の魅力を五感で体験できる空間を創出します。燻製づくりのワークショップや地域の食材を活かした食事会など、多様なイベントを通じて、これまで通り過ぎていた人々が足を止める目的地となることを目指しています。工房で製造した燻製品の提供だけでなく、訪れる人々が燻製づくりを体験できる機会も提供される予定です。
山下代表は「燻製料理やお酒が楽しめる民泊も夏の開業を目指しています」と、今後の展望を語ります。

クラウドファンディングで集まった資金は、古民家の基本的な改修工事、キッチン設備の整備、トイレ・水回りの改善、そして交流スペースの整備に充てられます。リターンには、「木を食べるシリーズ」の燻製カシューナッツ5種セットや、完成後の交流拠点での特別イベント参加権などが用意されています。
山下代表は「この場所が厚真町を訪れる新しい理由となり、多くの人がこの町の魅力を再発見するきっかけになることを願っています。通過点ではなく、目的地として厚真町を選んでいただける拠点にしていきたいです」と熱意を語っています。
プロジェクト概要
プロジェクト名:北海道厚真町の森に佇む古民家を、人がつながる交流拠点へ
実施主体:燻製工房Thmey
クラウドファンディング期間:2026年1月〜3月22日まで(55日間)
目標金額:1,000,000円
URL:https://forgood.borderless-japan.com/projects/smokehouse-thmey
会社概要
社名:燻製工房Thmey(トマイ)
所在地:北海道勇払郡厚真町上厚真235-3
代表者:山下裕由
設立:2023年
事業内容:無添加・保存料不使用の燻製製品の製造販売、燻製ワークショップの開催


\ コメントくださ〜い /