関西から札幌に移り住んで8年目、北海道に住んでいると町中でもキタキツネを見かけます。
真夜中の出会い
北海道でも夏は暑くて寝苦しい、そんな時は真夜中の散歩に出かけて涼みます。
ある時間を過ぎると関西に比べ札幌のような都市圏でも、ほとんど人をみかけなくなり、まるで誰もいない世界に紛れ込んだような錯覚に襲われます。
かといって住宅地をウロウロするのはどうかな?と思うので、近所の大きめの公園へ。
北海道の公園は街灯が少なく真っ暗ですが、ここは割合明るくて安心できます。
いつものようにベンチに座り一休みしていると、キタキツネの親子を見かけました。
もうかなり大きい子ども2匹と母親のようで、街灯に照らされた野原を駆け回り、じゃれ合って遊んでいます。
可愛いなあと思って見ていると一匹の小ぎつねがベンチの方でやってきて、何かくれるに決まってる!と言わんばかりに私を見つめてくるのでした。
かわいいけれど
本州と違いキツネは都市部にも住んでいて、都市ギツネと呼ばれています。
人をあんまり怖がらず、カラスのようにゴミ袋を漁ったりするのです。
餌付けする人が少なからずいますので、餌付けされたキツネは近寄ってきますが、可愛いからと言って迂闊に触ってしまってはなりません。
エキノコックスという寄生虫を持っていて、感染すると死にいたることもあります。
私は「ふしゃー!!!!」と猫の真似をして威嚇して追い払おうとしましたが、キツネはあまり怖くもなさそう。
めげずに威嚇を続けていると、コイツからは何ももらえないと思ったようでさっていきました。
キツネと人が幸せに過ごすには
キツネとはどう接したらいいのでしょう・・・それはむやみに触らないこと、暖かく見守ること。
もちろん餌やりは絶対してはいけません。
だったら人のいない山へ追い出せば良いとおもうでしょうが、都市ギツネの生活圏は都市の中にあるので、人と一緒に住むしか生きるすべがありません。
これも自然の成り行きの一つで、北海道で楽しく暮らすための一つの知恵なのです。
※画像はイメージです。
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