登別市の温泉と言えば、地獄谷と鬼、閻魔様のからくりで有名、全国的知名度も高い登別温泉を挙げる人が多いでしょう。
しかし、登別市にはもう1つ温泉地があることをご存じだろうか。
その名も登別カルルス温泉。
“温泉利用の効果が充分期待され、かつ健全な温泉地としての条件を備えている”という条件を満たした温泉のみが、環境大臣によって指定される「国民保養温泉地」。
なんとその北海道第1号認定温泉地なのです。
登別温泉の陰に隠れがちながら、ポテンシャルは十分のカルルス温泉について紹介します。
日露戦争軍人をも癒した歴史ある秘湯
カルルス温泉は明治時代、北海道開拓のために入植した役人によって発見され、その後温泉地として開湯しました。
しかし、そのはるか昔より北海道先住のアイヌ民族達に親しまれていた歴史ある温泉なのです。
なお、カルルス温泉の名前はアイヌ語由来かと思いきや、旧オーストリア帝国(現:チェコスロバキア)の有名な温泉「カルルスバード (現:カルロビ・バリ)」の泉質によく似ていることからこの名前が付いたのだそうです。
開湯後は、日露戦争を戦った旭川陸軍及び病院の指定する療養地が置かれたことにより、戦争帰りの兵士達の心身を癒す温泉地として整備が進みました。
現在でも、数件の温泉宿が営業しており、温泉・料理・宿泊を楽しむことができます。
気になる泉質は?
カルルス温泉は肌ざわりが柔らかいとされる単純温泉。
無色透明、無味無臭の温泉です。
もしかしたら某有名入浴剤メーカーのヒット商品、「日本の名湯」シリーズでカルルス温泉をご存知の方もいるかもしれません。
入浴剤の方は乳白色、まるで濁り湯のようであるが、こちらはあくまでメーカー側のイメージであって実際のカルルス温泉の湯と全く異なるのであしからず。
温泉地のほとんどの宿が源泉かけ流し。
有名メーカーも目をつける泉質を存分に楽しむことができます。
カルルス温泉を楽しむための注意事項
一部の宿には売店があるものの、カルルス温泉には食料や日用品を調達できるスーパーやコンビニがありません。
宿への持ち込みが可能な場合、ナイトライフを楽しむためのお酒、おつまみ、お菓子、タバコ等は事前調達していきましょう。
素泊まり予定の方はあらかじめ、食事処に目星をつけておくことをお勧めします。
カルルス温泉で温泉そのものを楽しもう!
観光地という喧騒を離れて、ゆっくり、じっくり温泉を楽しみたい方におすすめのカルルス温泉。
極上の癒しがあなたを待っていますよ。
次のお休みにぜひ行ってみては?
アクセス
住所:登別市カルルス町
車だと、道央自動車道登別東ICから北海道道2号洞爺湖登別線経由で約20分。
鉄道・バスでは、JR北海道、室蘭本線・登別駅下車。
その後バスに乗り換え、道南バス登別温泉、さらに乗り換えカルルス温泉下車。
公共交通機関で行けなくもないですが、やはり車での移動が便利です。
宿泊予定の方は、送迎サービスを利用できる宿もあるので事前に確認してみるのもいいかもしれません。
車での移動の方、冬の来訪の際には雪が深くなるので運転にはお気をつけください。
※画像はイメージです。
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