当別町にある「かばと製麺」は、毎年4月中旬〜11月頃の期間限定で営業している、道内屈指の大人気讃岐うどん店です。
平日でも数十人の行列ができるほど人気のある、このお店をレポートします。
人気の秘密
かばと製麺 が人気になった理由は、単純に「うどんが美味しいから」だけではありません。
店主は香川県のうどん店で修業したあと、2011年に現在の当別町でお店を始めました。当時の北海道では、今ほど本格的な讃岐うどんの専門店が多くなかったこともあり、コシの強い麺や大きな天ぷらが話題になって、一気に知名度が広がっていきます。
そこに営業日や営業時間が限られているのが作用し、「行ける時に行かないと食べられない」という特別感があります。道路から見える長い行列の珍しさや、店内の独特な雰囲気も加わって、人気店として定着したと思います。
なぜ行列ができてしまうのか。
それは単純に「人気店だから」という話だけではありません。
そもそも讃岐うどんは、回転率の高い料理です。実際、かばと製麺も注文してから料理を受け取るまでだけを見ると、そこまで極端に遅いわけではありません。
気になって口コミやレビューを見ていくと、原因としてよく挙がっているのが店全体のオペレーション。
特に多いのが、「列がスムーズに進まない」という声です。
入口で並び、店内で注文し、会計を済ませ、その後に別スペースで待機して、番号を呼ばれたら受け取り口にへ行く流れになっています。工程自体は複雑ではないのですが、混雑時はこの複数の流れが入口付近で重なりやすいようです。
実際、レビューでも、うどんの提供より列整理で止まっている感じや店の作りや導線の関係で回転が悪く見える、といった指摘があります。単純に調理が遅いわけではなく、人気による来客集中と人の流れの詰まりが重なって、あの長い行列が生まれているというのが実態に近そうです。
店内に入るまで約1時間、想像以上の行列
平日なら少しは空いているかなと思い、開店から30分ほど過ぎた頃に到着したのですが、考えが甘かった。
その時点ですでに列は店前から敷地内、さらに歩道まで続いていました。
この日は夏で日差しもかなり強く、常連らしき人たちはしっかり日傘を持参していました。
日傘を持ってこなかった事を後悔しつつ、日差しをなんとか防ごうと、車においてあった雨傘を代わりに使う事にしたのですが、客観的に異様な光景になりすこし恥ずかしかったです。
列の途中には長椅子が設置されていて、「座って、少し進んで、また座る」を繰り返しながら列が進んでいき、結局、店内に入るまでには約1時間かかりました。
いずれにしても、長い時間並ぶ覚悟は必要だと感じます。
注文と店内の雰囲気
このお店の注文方法は少し独特で、初めていくと戸惑います。
そのまま注文口へ進むのではなく、一番奥のレジカウンターで注文と会計を行います。
注文時には、うどんを選ぶだけでなく、並んでいる天ぷらやおにぎりなどを自分でトレーに取っていくスタイルです。
会計が終わると番号札を受け取り、その後は店内や屋外の席で待機します。番号を呼ばれたら受け取りカウンターへ行き、うどんを受け取る流れ。
ネギや生姜、天かすなどの薬味はセルフ式になっていて、自分で好みの量を入れる形式でした。
批判として聞こえるかもしれませんが、これが行列を作ってしまう原因の一つです。
理想としては、◯亀製麺のようにすれば、改善はできるでしょうが、そもそも小さいお店なので難しいのでしょう。
店内の雰囲気は、お祭りのような賑やかさです。
注文すると鳴り響く太鼓。限定メニューを頼むと叩くようですが、しょっちゅう聞こえてきます。
店員さんはかなりフレンドリーで声掛けも多め、楽しい雰囲気ではあるのですが、正直なところ好き嫌い分かれます。
落ち着いて食事したい人や騒がしいのが苦手な人は難しいでしょう。
この雰囲気もですが、店内の席数が少ないこともあって、店の外にあるプレハブ小屋で頂く事にしました。
味とコスパ

私は好きな具材をトッピングをしたぶっかけうどんに天ぷら3品を注文しました。
まずうどんは、コシの強さがはっきり出ています。
しっかりとしたうどんの食感が楽しめ、少しもちっとした粘りもあり、大手チェーン店では味わえない、讃岐らしさがあります。
出汁はかなり控えめで、引き立てるというよりは麺を支える役割に徹しています。そのため全体の印象は派手さよりも素朴さ寄りですね。
次に天ぷらで、見た瞬間に分かるレベルの大きさでインパクトはかなり強いです。
衣はサクッとしていて、それぞれの素材の味がしっかり味わえます。
ただ正直な感想としては量はあるものの、価格とのバランスを考えるとコスパとしてはちょっと微妙かもというのが率直なところ。
リピートは有り?
料理の味は間違いなく美味しい。
ですが全体の体験を踏まえて、また1時間並んで食べたいかと聞かれると、正直そこまでではないと感じました。
もちろん、話題性や現地での体験そのものには面白さがありますが、お店の雰囲気、並んでいる時間も含めて考えると、人によってかなり差が出る印象です。
話題の人気店として一度行ってみる価値はありますが、リピートするかどうかについては好みがはっきり分かれるお店だと思います。


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