ラーメン二郎といえば「ニンニク入れますか?」の合言葉でおなじみ。
東京の三田、慶応大学のすぐ横に本店を構えるラーメン二郎三田本店を発祥として、全国へそのイズムを継承したお店が全国にはあります。
ラーメン二郎札幌店は2013年にオープンし、行列に並んだことがある方もいるのではないでしょうか。
実はこのラーメン二郎札幌店がオープンする以前から、北海道にはこの二郎系ラーメンと呼ばれる極太平打ち麺、麺・ヤサイ(キャベツともやし)・アブラのメガ盛り&「増しコール」などのルールが共通した店舗がいくつかあります。
横浜家系ラーメン、博多系豚骨ラーメン、すみれ系札幌味噌ラーメンなどいくつか有名なラーメンのジャンルがあるが、こういったラーメン二郎に類似したラーメンを二郎インスパイア系と呼ぶ。
どの二郎インスパイアのラーメンについても本家のラーメン二郎と同様、こってりした濃い味の大量のラーメンがズシンと重い食べごたえを感じることでしょう。やはり本家同様、食べ終わってみると言い知れぬ達成感と、数日後に「また行きたい」と思ってしまう不思議な魅力すらあります。
この記事では北海道の二郎系インスパイアのラーメン店をアクセス、ラーメンの特徴など含めて5つ紹介!
二郎系のラーメンが食べてみたい方、いきなり本家に行くにはハードルが高い方、自宅近くに店舗があれば行ってみたかった方など必見です。
山次郎
北海道大学前の通り、大学病院の南側にイチョウ並木が目印の北12条門から東に1ブロック進むとあります。住所としては北区北12条西4丁目3-1 グローバルビル1階。
3階建てのビルの1階の奥側にあり、営業しているのか不安になりますが、営業時間外のときは「本日終了」などの張り紙がしてあります。駐車場はありません。
入店してすぐのところに券売機があり、ラーメンの券を買って席へ。混み具合により店員さんから席を誘導されることもあります。
席はカウンターと奥の方にテーブル席も少し。セルフサービスの水と荷物置き場は席の後方にあります。客層は北大生を中心とした学生・サラリーマンがほとんど。
ラーメン二郎のマニア、いわゆる「ジロリアン」は日によって・時間帯によって変わるラーメンの味の変化(=ブレ)を楽しむものですが、山次郎では店内にブレを簡易グラフ(重い軽い、薄いあつい)にしたホワイトボードがあり参考にすることができます。
店内にも「当店ムラあり!」という潔いポスター。
ラーメンは本家同様の醤油味。調子がいいときはかなり本物の二郎に近い味がします。
コールでヤサイを増すと、水っぽくなって味が薄まってしまうこともあります。だからといってカラメを増しても軽さは残ることがあるので、ヤサイの量はそのままの方が美味しいことが多い印象です。
山次郎に特徴的なコールオプションとして、「炙り」があります。
ブタのアブラが焦げる匂いは少し癖があり、香ばしいさが好きな方は頼んでみると良いでしょう。
シャカリキ
地下鉄東豊線学園前駅、南北線平岸駅の間、平岸街道沿いにあります。
住所としては札幌市豊平区平岸2条3丁目2−22。駐車場は少し離れた分かりづらいところにあり、初めての来店で見つけづらいのが難点。
こちらも入店してすぐのところに券売機があり券を買って席に付きます。
ラーメンの種類は醤油・味噌・まぜそばがあり、それぞれに「辛い」メニューもあり。
店内はカウンター席と奥にテーブル席が1席。最近店長さんが変わったようです。
客層は北海学園を中心とした学生、一人または二人の男性客が多い印象です。
二郎インスパイア系のお店のラーメンも本家二郎と同様、味のバリエーションがないところも多々ありますが、シャカリキでは比較的豊富にバリエーションがあります。
二郎系としては変則的ですが、まぜそばも美味しいです(ラーメン二郎札幌店にも平日メニューで汁なしがあり)。
また、上記以外に期間限定メニューがあり、店内に入らずともFacebookページで知ることができます。
コールに関して、シャカリキのヤサイ増しはかなり多め。盛り付けも美しい山状になります。
また、メニューもそもそも辛い〇〇シリーズがありますが、それとは別にコールで「辛揚げ(東京の目黒区駒場の人気二郎インスパイア系とコラボ)」という唐辛子をまぶした揚げ玉を追加することもできます。
余談ですが、平岸街道を挟んでシャカリキの対側にも二郎インスパイア系のラーメン屋さんがありその名も「天二郎」。こちらも辛いラーメンが特徴であり、どちらかというと二郎系のガツンとした味のラーメンと言うよりも、激辛ラーメンをたくさん食べ方にはおすすめです。
今回の紹介記事では省きましたが興味のある方はお試しください。
ブタキング 札幌環状店
札幌の東区、環状通沿い、札幌刑務所の近くにある店舗です。住所としては札幌市東区伏古1条5丁目6−13です。店舗前と少し離れたところに駐車場があります。
近隣の他店舗の駐車場に車を停めてしまわないように注意しましょう。
客層としては男性の一人客の他、カップルや数人連れの方も多いです。
比較的、年齢層は偏りなく広めな印象。
この店舗は二郎インスパイア系のラーメンには珍しく味噌ラーメンのお店。第4水曜日限定で塩ラーメンも出します。ゴロっとした真ん丸チャーシューが特徴的。
「おまたせしました、増やすものはございますか」と、とても丁寧な店主が対応してくれる。
それとは対象的にコールでヤサイ増しをすると、これがまた容赦のない盛り付け。
増し増しのオーダーをするとスープやヤサイが溢れる直前の状態(というかハミ出してます)で着丼するため取り分け用の小皿を用意してくれます。
デカ盛りに自身がある方はチャレンジしてみるのも良いでしょう。
ブタキング 大麻R12店
ここからは札幌郊外のお店も。札幌の隣町、江別市のJR大麻駅からすぐ、国道12号線沿い(=R12)酪農学園大学が近くにあります。住所としては江別市大麻中町50番地グランセリオ大麻の1階。
駐車場はビル共用の駐車場がビル隣にあります。
店内はカウンター席のみ、客層は学生や若者、男性がメインです。
他店と同様、入店してすぐのところに券売機があります。カウンターにはエビオス錠の大瓶がおいてあり自由に飲めるようになっている。胃もたれしそうな方はいただくと良いでしょう。
札幌環状店と異なり、大麻R12店のラーメンは醤油味ですが、真ん丸のゴロッとしたチャーシューは共通しています。
ブタキングの姉妹店は他にもあったのですが、現在残っているのはこの2店舗となってしまいました。
麺人 しょう太郎丸
岩見沢市のお店です。10年ほど前にあった旭川の二郎インスパイア系のお店は閉店してしまったので、現存する二郎インスパイア系の店舗では日本最北となります。
ブタキング大麻R12と同様、国道12号線沿いにある店舗です。国道を走っていくとニトリの看板が目印。住所としては岩見沢市9条西17丁目2−22です。
駐車場はニトリや釣具店など周囲の店舗と共有の大きめの駐車場があるため停めやすい。他の店舗と異なり、小上がりやテーブル席がメイン、カウンター席もあります。そして注文方法も通常のラーメン店と同様、席に着いて店員さんが注文を聞きに来てくれます。客層も家族連れも多いことが特徴です。
それもそのはず、しょう太郎丸は通常のラーメンメニューも豊富でホルモンラーメンやネギラーメンなど手書きメニューが何種類も。二郎系のラーメンとしてのメニューは「怪物くんシリーズ(味噌・塩・醤油)」また辛い「えん魔くん」、カレー風味の「マハラジャくん」も。夏になるとこれらの冷やしメニューも。種類が色々あり、通ってコンプリートしたくなります。
上記の通り通常ラーメンのメニューも豊富でテーブル・小上がりの席も多いので大食いに自身がない人とも一緒に行きやすいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
読者の皆様の中にはラーメン二郎札幌店や二郎インスパイア系のお店に興味があってもなかなか行きづらかった方もいたのではないでしょうか?
二郎系のラーメンは、すみれ系のこってり札幌味噌ラーメン、山岡家のコッテリ豚骨ラーメンといったラーメン文化が根付いている道民には馴染みやすい味となっています。
まずは5店舗を紹介しました。今回は紹介しなかった二郎インスパイア系のお店もいくつかあり、美味しいところもあります。気になった方はぜひ訪れてみてください。
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