家族4人で函館旅行に出かけた際の事です。
市内を歩いていると、あの有名な函館ローカルのコンビニエンスストア「ハセガワストア」を見つけました。
店の中から漂ってくる、どう考えてもコンビニらしくない香ばしい匂い。
昼ご飯を食べたばかりですが、抗えるはずもなく、気がつけば吸い寄せられるように店内へ。
店内で焼かれる「やきとり」
函館市内および近郊に13店舗ほど展開しているハセガワストア。
いくつかの店舗では、やきとりを焼いて作りたての「やきとり弁当」として販売し、函館市民にとってソウルフードとも言えるB級グルメとして親しまれています。
並んでいる人達を観察すると、観光客よりも地元の人が日常的に利用している様子が印象的でした。
私たち家族もさっそく、やきとり弁当を購入します。
味はタレ、塩、塩ダレ、うま辛、味噌だれの5種類から選べ、迷ったのですが「ダントツに人気はタレ」とメニュー表にかいてあり、ここはお薦め通りに「タレ」。
弁当の種類や組み合わせが沢山あるなか、「特にお薦め」とかいてある、やきとり弁当(小)に決めました。
注文書にかいて店員にわたすと、選んだのはタレと塩ダレの2種類。
今どき紙というのがなんとも昭和っぽいと思い、メニューに若干の違和感を感じながら出来上がりを待ちます。
出来上がったお弁当に驚き!

出来上がってすぐのほうが美味しいだろうと思い、さらに小サイズなら分けて食べられると判断して、さっそくイートインスペースで試食することにしました。
とはいえ、小さな弁当を家族4人で分けるのは正直ちょっと恥ずかしい。
そして一口目で、家族全員が思わず首をかしげることになります。
「やきとりなのに、鶏肉ではなく豚肉?」
メニューには「豚串弁当」と書かれているのに、商品名はあくまで「やきとり弁当」。
最初は注文を間違えたのかと思いましたが、どうやらこれで正解らしい。
道南地区では古くから養豚が盛んで、鶏肉よりも豚肉のほうが身近で安価だったため、「やきとり=豚肉」という食文化が定着したそうです。
理由は分かる。分かるが、やっぱり紛らわしいですね。
やきとり弁当で注目したいのが、弁当容器の工夫です。
容器に溝があり、串を引き抜くと簡単に肉だけを外せる仕組みになっています。
串が邪魔にならず、小さな子どもでも安全に食べられ、シェアして食べるのにも向いている設計です。
この仕組みは意外と知られていないようなので、初めて食べる人はぜひ活用してみてください。
ハセストの焼き鳥弁当
やきとり弁当は、ハセガワストア店内にグッズコーナーが設けられるほどの人気商品。
函館以外ではなかなか味わえないため、道外の人にとっては特に貴重なご当地グルメと言えるでしょう。
観光地の有名グルメも良いですが、地元に根付いたハセガワストアのやきとり弁当も、函館を訪れた際にはぜひ一度試してみたい一品です。
※画像はイメージです。


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